複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.332 )
日時: 2016/03/24 15:30
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

伊達は千菊姫の妖術で火だるまになる。

「ぐあああああああああああああああああああ!!!」


「妾を……なめすぎじゃ!」


伊達は火だるまの状態で千菊姫の方へゾンビの様に歩き始める。

「……ぁ……あ!」

皮膚が爛れた伊達は六本の刀を精一杯投げ始める。

しかし、届かない。

「……」

伊達はその場で倒れる。


望田は、呪われたように小さい声で呟く。



「ああ……大変だけど、私はこの国を平和な国へシテ見せるよ。伊達……。そう言えば、奈良崎と言う野党の議員がいたな……。奴には気をつけろ……」






千菊姫と雛田は妖術で、アンドロイドの方へ向かう。


「妾から逃げられると思ったかえ?」

「そーですよ!身の程知らず!」





千菊姫の目の前には、貧民層街のアパートの屋上で崩壊された津田と名も無きアンドロイドがいた。

「テレパシーのシステムはこうやって出来るのか。現代の科学では解析不可能だ」

「お主、何をしておる!」

「良い所に来た。君達は……照山 蓮嶺と言う人物を知っているか」

雛田は手を挙げる。

「はいはい!私知ってますよ!警察病院で勤務しているお医者さんですね!」


「そうか。医者か。……進堂。やっと、私は……」


「進堂?誰じゃ……!」


「……いずれ分かる」


アンドロイドは、何者かの気配に気づき逃げる。

「君達を相手にするのは、まだ早い。……今の所、未だ世界は未熟だ。……またいずれ会えるだろう。その時は、正々堂々と、殺し合おう」

アンドロイドは逃げ去る。


「……今は、奴では無く王に集中しなくてはの。その後に、あのアンドロイドのシステムを想いのままにして、妾の望みを叶えさせてもらうぞ……」





千菊姫達は、妖術で移動し、同盟国に行く。



「と言う事で、総理から戦車都下の準備が出来るまで、踊りましょー!」

「妾は剣舞が良いのじゃが……」

「最近は、ダンスが流行りですよ!」


「思ったのじゃが、此処は本当に戦時中かえ?」

「そうみたいですね〜!」










名も無きアンドロイドは、貧民層街のゴミ置き場で猫を見かける。


猫はアンドロイドの方へ歩く。

アンドロイドは鬱陶しそうに、その場を離れる。

アンドロイドの元を何時までも、猫はついていく。






「……私は、シュレディンガーでは無い」




アンドロイドは、猫を無視する。




それでも、猫はアンドロイドの方へついていく。










「ん?総理から連絡が来てますよ!」

「早いの〜。もう、準備が出来たのかえ?」



「……お、おい!伊達が……燃やされているぞ!……まさか、未確認生命体が!?」


「そうじゃ、そうじゃ。良いから、早く戦争の準備をせんかい!」


「……その件だが……。我々の国では……武器が少なすぎる。他の国との協力が必要だ。……と言うか他の国の方が強い!」


「何じゃ!妾は住んでいた国で王を倒したいのじゃ!戦争好きな同盟国の協力等いらぬわ!妾は他の国が嫌いなんじゃ!」


「え?今此処にいるのって……」


千菊姫は全力で、雛田の口を抑える。


「妾はの。一回も、他の国なんて行った事が無いんじゃ!妾の言う事が信じられぬのか!?」





千菊姫の叫び声は同盟国に響き渡った。






第三十四章 名も無き理想郷 完

場面変更

次へ続く