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突如、星空が起き上がる。

「……君達は敵だ。武藤様のご指示で死んでもらう」

星空は壊れたブリキ人形のように暴れ始める。

草野は怯え、逃げる。

ブライアンは勇ましく立ち上がる。

「この中で、俺はアンドロイドだけど、男なのは俺一人だ！……守れるのは俺だけしか……」

星空はブライアンの顔を高速に殴り、機能を一時停止させる。

「排除、排除、排除」

花霞は怯える。

モルドは花霞の所へ行く。

「貴方の能力は何ですか？能力次第で、星空さんへの対応が変わります」

「テ.....テレキネシス.....です」

「そうですか。ならば、能力を使い、星空さんを止めて下さい」


花霞は星空を壁に押さえつける。

星空は腕からレーザービームを放つ。壁やインテリアに穴が開く。


「彼の暴走の原因は、記憶操作です。これから彼の記憶を修正します」

モルドは押さえつけられた星空の方を向く。

「記憶修正、リメンバー！」

星空は元の通りに戻る。

「……君達は味方なのか？」

「そう、それに、貴方と私は似ています。共にこれから頑張りましょう」


「ああ、分かった……」


星空は似ていると言う単語に疑問を持つ。


花霞はモルドの方へ行く。

「モルドさん。......私の記憶を蘇らせて下さい.....自分が何者なのか、知りたいんです」


「はい、分かりました。しかし、知らない方が幸せだった時もあります。パンドラの箱を開ける、その覚悟はあるんですか？」


「.....や、やっぱり、ちょっと待って下さい。......思いだしたら、恋心まで似非だった可能性もありますので.....」