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複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.346 )
- 日時: 2016/03/26 22:08
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「要するに、私は犯罪者だろ。それ以外に何者でも無い」
「……人が憎いとか無いの?貴方の殺人には、殺意が無い」
「幼い頃から殺す事が日課だった私には、理解出来ない。殺すのに、理由がいるのか?それより、君は人間の仕組みを全て知りたくないかい?」
あまりにも、残酷な性格に、政府は警察病院の精神科の病棟に行かせる。
そして、ある薬物を摂取し、記憶操作された事により、彼は真逆な性格へと変わる。
狐と呼ばれた者は、名も無き山でひっそりと暮らしていた。
「今日は、仕送りの日だな」
火野は前回に渡された一週間に一度政府から送られる食材等を確認する。
「しかし、何時まで、あの犯人の家を見張らないといけないんだ?この山小屋もボロボロだ……。って蟻だ!」
記憶操作により、彼の性格は蟻も殺せぬ優しい性格になり犯罪の記憶も消されている。
そして、此処で仕事をしている。
そんな日々が続くある雨の日。
「……あれ?仕送りが来ないな。別に雨は強い訳じゃないし……まあ、良いか」
「……懐かしい匂いがする。……鉄のような……でも少し腐臭のする」
火野は雨の中、消えゆく匂いを頼りに、我を忘れて走る。
火野の目の前には、狐が怪我をしていた。
火野は狐を見て我に帰る。
「……大丈夫か!?……家に、連れて行ってあげないと……!」
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