複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.361 )
日時: 2016/03/29 18:56
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

病院の出入り口に、トラックが数台、突っ込む。



「秩序の犠牲だ。申し訳ない!」

照山は唖然としている警備員を殴り飛ばす。

支部のメンバー達は病院中の電気を点ける。

奏雲は、歌い出す。


その騒動に乗っかり、フローラは警視総監の病室まで行く。


「照山さんと……奏雲さん!?奏雲さんって捕まったはずじゃ!」

「人を騙す
人を疑う
人を見下す者達は
これからの世界には、不要……」




呪いの歌を奏雲は響かせる。






「……少し、緊張してるわね」




フローラは病室のドアを慎重に開ける。



フローラは警視総監の寝ているベットの上に立ち、連れ出す準備をしようとする。


「……人形?」



窓の外に、ゆっくりとヘリコプターがフローラから見て横向きに現れる。



「ガーハッハッハ!ファントム君が、姿無き虎の本部に盗聴器を仕掛けたおかげで、誘拐されずに済んだわ!」



警視総監が、ヘリコプターから叫ぶ。

しかし、ヘリコプターの音で、フローラに全然伝わらない。



ヘリコプターを操縦していた為、病院の方を見ていなかったファントムが指を鳴らす。

「ドゥームチェンジ、テレポーテーション。空間を飛び越え、想いのままに」

すると、照山と奏雲とフローラと月丘のみテレポートされる。



玄関で騒いでいた広川達は。


「……あれ?照山さんと奏雲さんは?!」


途端に、警察に捕えられる。







ヘリコプターの中では。

「体の傷が痛い……!思ったんだが、どうして俺は怪我をしていたんだっけ?」

「……」

「どうした、ファントム君」

「未確認生命体の王の能力を使用した時、一瞬だけ……奴を想像して……」


「まあまあ、後は……照山ちゃんの為の診療所に行くだけだ!」







フローラ、照山、奏雲、月丘は診療所に飛ばされる。






「……チッ。ファントム君は仕事が早いな〜!また、兄貴と会えるとは!ひゃはははははは!……でも、さすがに遊んでいられる事態じゃないね〜!」





黒獅子が振り向けば、そこには、暗殺部隊 ドライアドの姿があった。


「血が欲しい.....!」

「あら、可愛い子犬達......」