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複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.383 )
- 日時: 2016/04/01 09:23
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
伏見は、しばらく爺さんと長いトンネルを歩いていた。
「……あ、あの……!」
「お手数をお掛けして申し訳ございません、もうすぐでございます」
伏見は、地下街の外へ出る。
「これは……?」
地下街の外は、森に囲まれていて、混沌とした東洋的な不思議な雰囲気の都市が広がっていた。
「此処は、夢を見させてくれる都市だ。さあ、ついておいで」
「私、仕事があるんです……」
「仕事?……ハハっ。そんなモノこの都市では必要無いさ。ましてや、天罰もね」
爺さんは、叶え屋と書かれた店に入る。
目の前には、二人のアンドロイドが眠っていた。
「この二人のアンドロイドと条約を結んで欲しい。条約を結べば、君の明るい夢をかなえてあげよう。叶え屋だし」
「アンドロイド……?」
「アンドロイドと言っても、出所不明の奴らじゃない。ちゃんと、人間の手で造られたモノだ。勿論、条約に金は発生しない。君にとって、結構良い条件だと思うよ?このまま、社会の歯車として、セカセカ生きるのかい?
君は、狂わずの歯車だ。
……諸君、狂いたまえよ」
「嬉しいですけど、そんな美味しい話が有る訳……」
「これは、実験なんです。協力してください」
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