複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.384 )
日時: 2016/04/01 16:58
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「……協力してください。二人のアンドロイドの世話をするだけで、貴方の夢は叶う……。と言うか、このアンドロイド達は、家事、洗濯全てをこなす、超便利なアンドロイドだよ……。とりあえず、このアンドロイド達がどれくらい役に立ちたいのか知りたいんだ……ゴホンッ!……じゃ!」


「……夢……」

「今の人生に未練なんて無いだろ?さあ、契約しろ……す、するのじゃ!」

「……は、はい」


伏見はアンドロイドとの条約を聞く。

「条約内容は、『犯罪を犯さない』『自分より弱い者に暴行をしない』だ。まあ、普通に過ごしていれば、問題無い」




伏見は、二人のアンドロイドと対面する。



「私ハ明明。明ルク楽シイあんどろいどダヨ☆」

「僕ハ夢夢。賢ク優シイあんどろいどダヨ☆」


表情が張り付いたようで、伏見は後退する。


「さあ、新しいご主人様だ。……くれぐれも、条約を破らないようにしてくださいね?」




「……わ、分かりました」



伏見は二人連れて地下街の方向へ向かう。


爺さんは呟く。



「……私ハ警備員デ、社長ダッタンダ。……上手く、条約に成功しました。後は……実験の経過を見るだけです。マスター!……私ハ超能力ヲ」



何を言っているのか分からない爺さんは、コンセントの方向に行き、充電する。









「ゴ主人様ノ一番ノ夢ハ何デスカ?私知リタイー!」

「明明。一番ノ夢ヲ、早ク叶エサセタイノハ、分カルケド。マズハ、ゴ主人様の小サナ夢カラ叶エサセヨゥ……」


「……え〜と、それじゃ、これから、仕事があるから……。一回、家に帰ってね。はい、私の家までの地図が画面で表示されているスマホ!」

「エー。仕事ナンテ、私達ガ、スルヨ!」

「ゴ主人様ハ、ネガイゴトヲ、僕達二、イエバイインダヨ。僕達、頑張ル、カラ」


「でも、貴方達じゃ……。何処も雇ってくれない……」


「イイカラ、ネガイゴトヲ、イッテヨ!今ノママガ嫌ダカラ私達ノ契約、条約ニ、応ジタンデショ!」



明明は、死んだような眼で、ご主人様の袖を掴む。


「ナンデモ、イイヨ。全部、ゼンブ、カナエテアゲルヨ。アノ、猫型ロボットミタイ二」


夢夢は、この世の者では無い眼で、ご主人様の袖を掴む。

「……え、え〜と、何か願い事。願い事……。そうだ、家事と洗濯をしておいて!鍵を渡すから!」

明明は鍵を取る。

「ゴ主人様、モット大キイ、ネガイゴトガ、イイナー!」

「最初ノ願イ、承諾シタヨ。タダ、クレグレモ、平和ヲ乱サナイ様ニシテネ。条約ヲ破ラナイデネ」







そう言って、二人はスマホを頼りに家に向かう。


「……これで、良かったのでしょうか……?」