複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.389 )
- 日時: 2016/04/02 13:52
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
伏見はトイレから逃げだし、階段を降り、玄関へと向かう。
夢夢は、トイレから出て、伏見の存在を確認したのち、階段から飛び降りる。
会社の目の前に、立っていた、明明は、関節には人形のような球体にナイフが仕込んである。
明明は、ナイフを取り出す。
「ゴ主人様ヲ抹殺ダ!イケナイ事シチャ駄目ダッテ、アレ程言ッタノニネー!」
明明は、玄関の自動ドアは破壊し、伏見の目の前に立つ。
「……!」
「ネエ、約束ノ一ツも守レナイ、ゴ主人様!大人シクシテイタ方ガ身ノ為ダヨ」
夢夢が、伏見の元へ行く。
「……畜生。畜生、畜生。畜生!何で、私だけこんな目に遭わないといけないんだよ!夢叶えるって言ったのは、あんた達だろ!」
「犯罪ヲ犯シテ叶ウ夢ナンテ、馬鹿馬鹿シクテ、笑イモシナイヨ。ゴ主人様」
「お前等だって、私を殺そうしているじゃないか!何が違うんだよ!」
「私達ハぷろぐらむ。ソノ通リニ、従ウダケダヨ☆」
「やっぱり、あんた等って……アンドロイドね。表情の動きも、考え方も、全てにおいて」
社長は、監視カメラで様子を見ていた。
「……人間によって、造られたアンドロイドか。興味深いな。後、警告音、うるさい」
社長は、警告音を止める。
伏見は、マイクを持ち叫ぶ。
明明は、振動に耐える。同時に、夢夢も明明の振動に耐える。
伏見は、全力で、逃げる。
「ワーイ、追イカケッコダ〜!」
「逃ゲ足ダケハ、早イネ。サッサト、オ仕置キ、シタイノ二」
明明と夢夢は、伏見を追いかける。
「私だけ、私だけ、私だけ、何でこんな目に……」
伏見は、桜の木が舞い散っている通りに出る。
伏見は、下を向き全力で走る。
伏見は、工事現場の中に入る。
工事現場の中には、誰もおらず、放置されたショベルカー等の重機しかなかった。
「此処なら……」
「無理ダヨ。抹殺開始」
伏見の背中に向かって、ナイフが刺さる。
伏見の背中には、金属独特の冷たい感触と、生温かい血が噴き出る感覚を感じていた。