複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.393 )
- 日時: 2016/04/02 20:34
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「そう言えば、夢夢と明明は、何処に行ったんだ?」
「ん?ああ……この都市の周りを囲んでいる森の中だね!」
「森の中?森の中と言えば、極悪犯罪者隔離施設と、造られた意図が分からない診療所くらいだろ?」
「いいや、まだあるよ!ワタシは、あの森の目の前で奇跡を見たんだ!」
「奇跡?」
「その問いが、此処をワタシの研究の拠点にしている理由でもある!!!」
「……成程」
突如、部屋の壁が壊される。
「早速、発見したぞ……」
「神……」
「ん?誰だい?少なくとも、味方じゃないけどね」
「神と名乗る、オカルトと化学の融合体だ」
「やあやあ!ワタシは神谷風吹だよ!宜しくね、神様!」
「私は、慣れ合う為に此処に来た訳じゃない」
神の後ろには、フリューレと藍楷がいた。
「こんな果てに何の用だ……。人間の心を失ったお前に、もう興味は無い」
「君達の所のゴスロリアンドロイドが欲しいんだ。頂戴してもいいか?」
「明明と夢夢はワタシの最高傑作さ!満を持して言えるよ!だから、そう簡単に、渡せるモノじゃないんだよ!」
「やっぱり、HNRΩさんも連れて来た方が……」
「面倒くせぇ、デ終ワルダケよ.....金ダさないト動カない」
「君が創ったのか?!実に精巧なアンドロイドだったよ。何故、君を国が欲しがらないのか不思議なくらいだ」
「ワタシは、自由に生きたいよ。フリーダムだね。そして、何より、犯罪を犯さない。ここ重要。非人道的な実験とか、嫌いなんだよ!ちゃんとした人の道を突き進んでこそ、得られたモノの素晴らしさは無いね」
「でも、君はアンドロイドに抹殺するプログラムを設計していたじゃん!」
「抹殺対象は、犯罪者と権力を見せびらかす幼稚な強者、そして、人の道を外れたお馬鹿さんだけさ!」
「……あ、そう。まあ、あのアンドロイド達は……奪う事にしたよ」
神は禍々しいオーラを出し、フリューレと藍楷を包み、消えた。
「神は、まだこの世界をどうにかしようと頑張っている。いや、秩序も、混沌も……。私にとっては、皆無だ」
「……それよりさ。明明と夢夢の所に行かないねっ!実際、あの子をもう一度みたいからさ!」
「私も行こう」
一方、神とフリューレと藍楷は。
「うん、天才は違うねー。名も無き天才博士を思い出したよ」
「誰ですカ.....?」
「少年でありながら、神の頭脳を持つ者だ。そして、側近の秘書、エリアスと呼ばれる者がその博士の考えを実現出来る者だ。ちなみに、さっきのアンドロイドとも、友人らしい」
「不完全な者にも、そう言う人がいるんですね!凄いです……!」
「そんナ事ヨリ、早ク、探シまショウ。探シ終ワッタら、ルルディを....」
「焦るな。しかし……何で、ルルディの事になると、そんなに感情的になるんだよ……?まあ良いけど」
数時間前。
「とりあえず、HNRΩは、忍者の案件を片付けて、本来の仕事に戻ってちょ!」
「霜月を殺せば解決だが、まず居場所が分からねぇ……。だから、果報は寝て待てだ。きっと、そのうち忍者から連絡が来るか、また此処に来る。それまで、寝る」
HNRΩは、部屋に行く。
「大嶽は、社長代理を」
「我、任務を遂行する」
「フリューレはワイの護衛や!」
「ルルディは....何時、壊スんですカ?」
「私は、歓迎するべきだと……」
フリューレは神を蹴り飛ばす。
「貴様!何度目の無礼なり!」
「止めろ!大嶽。……フリューレ、君の意見を聞こう」
「アレは欠陥品。ワタシ達は完全のハズ.....不完全ナ者がイテは神の裁キに、影響ガ、デる」
「そうか……。まあ、討伐は俺としては、神の裁きで一気に消したいから、後回しだ。まずは、仲間集め。……ターゲットは、現在絶賛追尾中の、ゴスロリアンドロイドの二人だ」
「.....信用出来ルのカ?」
「君ト同ジ存在ダ。ダカラ、問題等無イ。マア、製作者ニヨルケド!」
「....藍楷も連れテ行コう。あの子ハ、役ニ立ツ」
「アンドロイドなら、彼女以外にも山ほどいるだろ?」
「藍楷ガ.....『管理』の思想ニ、一番、賛同シテいル」
「……ほう?」
会社内では。
「……くちゅん!」
「藍楷?風邪か?」
「あ、いえ。多分、噂しているんだと思います!」
「まあ、あまり無理するなよ。今の所、藍楷が業績が一番だからな……。おい、お前等も、藍楷のように頑張れよ!」
「さすがに、24時間寝ないで、働くのは無理だ……」
「おい黙れ新入り……。……俺は伏見さんみたいに、なりたくないんだよ……」