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「何も、不完全な人間の子供に攻撃しなくても……！」

「向こウかラ、攻撃ヲしタ......子供ガ悪イ。目標補足、排除しマス....」

フリューレは消える。

少年は、呟きながら神谷達の事を気にも止めずに、全力で逃げる。

「戦うのは嫌だ……嫌だよ！」


藍楷は、明明と夢夢の存在に気付く。

「あっ！……ターゲットです！……え〜と、捕縛しないと！」

「僕達ヲ、捕縛出来ルト思ッテイルンダ〜。抹殺ハ、シナイケド、一時的に起動停止サセテアゲルヨ〜！」


夢夢は銃を取り出し、藍楷へ向ける。

「夢夢、明明。あの娘を実験台じゃなくて……仲間にさせたいから、なるべく、傷つけないようにねっ！！！」

「エ〜、楽シメナイジャン。マア、良イケドネ☆」




何かが、風を切る音が聞こえる。

神谷は少年の方を向き、名も無きアンドロイドは少年を掴み、移動する。


一瞬、木にヒビが割れる音が響く。

また、風を切る音が聞こえる。




「姿を消されると、能力の効き目も、案外無いもんだね！」







一方、アンドロイドと少年は。

「離せ！離してくれ！闘いたくない！」

「あんまり暴れると、猫に体が当たるぞ」


少年は猫を見て落ち着きを取り戻す。

「……君も、動物と共存しているのか？」

「さあ？かなり奇妙な関係だな。別に私は餌付けをしている訳でも無いし……」

「……動物から好かれているんだね。その猫は大事にすると良いよ……」