複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.40 )
日時: 2016/12/21 20:08
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

あれから、時間が過ぎあたしは、今日も不満を抱えたまま、学校に通っている。

あたしは、親とはあまり話していない。話したくも無い。あたしには、話相手が一人もいない。あたしを、普通へ導いてくれる人は誰もいないの?

「何であたしはこういう変人に付きまとわれるかなあ」

呟いても、何も変わらないけど、呟くしかない。呟く事しか出来なかった。

今までは。

ある日、あたしはスマホで、とあるサイトを発見した。それは、超能力を持っていない者達が、誰にも話せなかった、超能力者に対しての愚痴を話しあうチャットを中心に活動しているサイト、ノーエスパーと呼ばれるサイトだった。入会料も無料で、お金は一切かからなかったので、あたしは、入会して早速、チャットをする事にした。名前は、セキ(名前の由来、紬→績→せき)。そして、チャットで何回か会う内に、気が合うメンバーに出会った。勿論、本名では無いが名前は、マーチ。そして、ノーエスパーには、半年に一回、地域ごとに実際にメンバーと顔を合わせると言うイベントがあった。勿論、強制参加では無く、自由参加。あたしは、マーチと言う人に会う為に、万が一もあり、危険かもしれないけど、行く事に決めた。

当日。

あたしは、人生で今、一番楽しみにしている。やっと、平和を手に入れられる。やっと、話せる知り合いが出来て、あたしの中の不満が消え去る。

「君は、私の高校の生徒か……?」

そこにいたのは、あたしの高校の校長先生、大神校長だった。

あたしは話す。

「どうして、大神校長が?」

校長とは、話した事は無かった。でも、あたしは今、制服を着てこの場に来ている。理由は、外用の服を持っていないから。

校長は話す。

「ああ……。私は、ノーエスパーの創始者だ。つまり、あのサイトを立ち上げたのは、私だ」

あたしは、喋る。

「そうですか。校長先生が此処に居た理由が分かりました。ありがとうございます」

校長の事はどうでもいいの。マーチさんも、このイベントに参加するとあたしに言っていたので絶対に来るはず。

互いの事は、特徴で分かる様に話し合っている。あたしは、制服。マーチさんは、髪が白いと言う事。

そして……

「君が、セキさん?」

白い髪の男性があたしに話しかけた。

あたしは答える。

「はい……あなたは、マーチさん?」

男性は答える。

「ああ。僕の名前は、星空三月だ。よろしく」

あたしも自己紹介する。

「あたしの名前は、見境紬。宜しくお願いします」

この時のあたしは、知らなかった。まさか星空がアンドロイドだと言う事を。