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「おい、あの娘、可愛いじゃないか」

不束は、女性を指差す。

「それで……何で銃なんて持たないといけないんですか？」

「馬鹿野郎！この貧民層街に、あんな余裕持って女性が歩けるかっ！これは、罠だ。……だが、俺はあの娘に惚れた。だから、奪うまでだ！」

「え〜。絶対、不束さんモテませんでしたよね！」

「黙らっしゃい！」

狙場は、面倒なのか銃を振り回していた。



そして、不束達はナンパしたが、物の見事に振られる。


「……畜生！お前等が悪い！」

「え〜。絶対、不束さんのせいですよ」

「次行くぞ！」

狙場は不束に話す。

「すみません。俺、バイトあるので」

「そうか……。頑張れよ」

「はい……」






狙場は一人になり、スマホでノーエスパーのサイトに行き、誰もいないチャットで呟く。






「全く、俺の人生何なんだよ……。何やってんだ俺……。



毎日、普通に生活して、毎日、普通に生きて、毎日、退屈な日々の中にいて。


不良といれば、刺激的かと思えば、漫画とかと違って、クソみたいな事しかしないし。

むしろ、冷たい目でみられるようになるし。

と言うか、ノーエスパーの地点で、周りから憐みの目で見られる。

不良といたおかげで、イジメはなかったけど、何か、無能だと見られるのが怖かった。実際、無能だけど。

……生きてるだけで良いとか言うが、そうでもない。

だけど、一度きりの人生だからとかいって、自爆しちゃうテロリストにもなりたくない。というか、まず、死にたくない。

俺はもうすぐ、19。さすがに、大人にならないと……。


今の世の中、大学に行かないと就職なんてほぼ無理。

俺は高卒だから、何処にも就職出来ない。

出来たとしても、ダムネイションと言うイカれたブラック企業と命にかかわる仕事か、地下街の闇社会の任務か。


裏社会が無事に循環しているから、このクソみたいな表社会が成り立っている」







「結構、書き込んだな……。はぁ……俺ってどうなるんだろ？」