複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.414 )
日時: 2016/04/08 16:40
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「……顔色悪いわね。狙場君」

「御法川さん……気にしないでください……。それじゃ、俺は、帰ります」



狙場の近くには、乾がいた。



「佑佃!春道さんが、ムショに入った!」

「……はい?」



不束は、前科あり。罪をちゃんと償っていたはずだったが、ナンパ失敗の苛々が募り、通行人に暴行。警察に御用になってしまった。


「……春道さんらしいけど……」

「でも、春道さんがいたから、俺達は、今までやってこれたんだよ。……これから、どうする?この地域の覇権争いが起こっちまうぜ!」

「この地域って、陸田組のテリトリーじゃないのか?」

「ああ、だが、陸田組は、喧嘩を売らなきゃ何もしない奴等だ。金や女が絡んだ犯罪はよくするらしいが……。それさえ、首に突っ込まなきゃ平和な奴だ」

「つまり、この地域を、どうこうする気が無いと言う事か。さすがに、無法地帯はまずいから、誰かがまとめ上げて仕切らないといけないだろ?それが、春道さんだったんだよ」


「……あの人って、そんなに凄かったんだ……」


「ああ……。最近なんて、ルサンチマンと言うコスプレした奴が、俺達みたいな不良を成敗しているんだとさ。まあ、ボコボコにやられて毎回病院送りにされているみたいだが……。そんな、甘ちゃんが出てきちゃう街みたいに見られて他の地域の奴に舐められるぜ」


「……そうだな……」

「そういえば、お前具合でも悪いのか?」

「……お前って塩持ってるか?」

「ん?除霊でもするのか?」

「……」

「お前、幽霊なんて怖がってんのかよ!」

「……精神が崩壊しそうだよ……もう……ゲームに逃げたくなるくらい……」

「どうした?大丈夫か?」





すると、警察がやってくる。


「おい!警察だ!……隠れるぞ」






「此処が、不束のアジトだ。陸田組の情報によると、間違い無い」

「……陸田組なんて信用して良いんですか?」

「陸田組と、我々警察は、黒いつながりがあるんだよ。全く、警視総監が、陸田組から大金払って麻薬を買っている程の依存症になっているなんて誰も思わないだろうしな」

「……」







「狙場!」

「……あ……ああ……」

狙場は苦しそうな表情をする。



乾は、警察の近くに行き、霊能力を発動する。


「動けない……!何の超能力だ!」

「僕の能力である、見るだけで生物の体温が分かるサーモグラフィでも、超能力を使っている奴はおらず、ほとんどが逃げています!」




「狙場さんには、指一本触れさせません……」