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狙場は、木慈を追いかけようとするが、見失う。


「……何処にも、いない。木慈！……腹減ったな。一旦飯でも食うか」


狙場はその場を去る。




「意外に、諦めが早いんだよ……と言うか何で、俺の方選ぶんだよ。気持ち悪いなー狙場」

木慈は乾の隣にいた。

「私……狙場さんに嫌われました……」

「大丈夫だ！あいつは、結構ドライで照れ屋だからな。きっと、うん、そうだー！」

「……木慈さんには、警察まで呼んでもらったのに……」

乾は泣く素振りを見せる。

「幽霊って泣くの？」

「はい、勿論」

「……そうなんだ」





乾と木慈の目の前に、別の幽霊が現れる。


「晴子！」

「……お父さん」

「え……？」

「いつまで、成仏しないんだ！成仏しろ！」

「お……お父さんこそ、成仏してないくせに……」

「親に逆らうのか？娘の分際で！」

「……俺、帰るよ……」

木慈は、必死に逃げる。