複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.419 )
- 日時: 2016/04/09 18:04
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
乾 晴子は、雨の中、狙場の家に行く。
「さーるーばーくーん。あーそーびーまーしょーう」
「.....幽霊!」
霊犀 結香が、呪文を唱え、指を滑らかに動かす。
「悪霊を成仏させてくれ!」
「……どうして?私は……ただ、愛を求めていただけなのに!」
乾は消え始める。
「嫌だ!一緒にいたいよ!」
「黙れ……。消えるんだ!」
幽霊の乾の父が、突如日本刀を持ち、暴れる。
「うわっ!何だ!霊犀さーん!助けて!」
「……降伏は無駄だ、抵抗しろ」
「それは、お前のセリフじゃないだろ!」
「似ていれば問題は無い」
乾は、刀を霊能力で、衝撃波を出せるようにする。
「さて、死んでもらうぞ。幽霊の本気、見せてやる」
「幽霊って物理的に攻撃しない気が……隊長!」
「黙れ。あまり、パロディが過ぎると、読者がついてくれなくなるぞ!」
霊犀は、呪文を唱え続ける。
すると、乾と乾の父が消えていく。
「……佑佃さん!大好きです……」
「……霊犀さん。呪文を止めて下さい」
「.....はい?ちょっと、考え事していたので.....」
「え?ちょっと、呪文を止めて下さい!晴子が……!」
「私の事……晴子って呼んでくれたんですか?」
「霊犀さん!呪文止めてくださいよ!」
「いや.....?呪文を止めたら、あの世にもこの世にも行けなくなっちゃいますよ!」
「……もう、遅かったと言う事か……?」
乾の父は、完全に消えてしまう。
「来世では……私は……あああああああ!!!!……
「晴子のお父さーん!最後くらい……名言を言って消えてくれよ!何だ、あの中途半端な奴はー!」
乾は、狙場に話す。
「……私と佑佃の愛は……誰も邪魔させない!」
同時に、雨空から光が零れ、晴天が姿を見せる。
「貴方は、太陽。私の人生を照らしてくれた。……今まで、私は晴子と言う名前に名前負けしていましたが、こんな……私を、晴子の名前に相応しい人生を貴方となら、送れます……。
私は貴方が大好きです……!」
乾は、完全に元に戻る。
「……晴子!」
「……佑佃!」
二人は、抱き合おうとするが、幽霊の晴子は透き抜けてしまう。
「ごめんなさい……」
「良いんだよ。俺が悪かった……。やっと……俺は……君を愛せる事が出来た。ごめんな……あの時、木慈の方を追いかけて……。君を追いかけていれば……。あの時、自分の気持ちに気付いていれば……」
「良いんです。良いんです……」
「幽霊に恋するって恥ずかしいと思って、木慈の方を追いかけたんだよ……。すごくラーメン屋で悩んで、君の事をずっと想っていた。だけど、君を消せば、この悩みは消えるんじゃないかとばかり、想っていた……。
だけど、違った。俺は、このつまらない人生から脱却して、幽霊が恋人だとイタイ奴と思われても良い!……俺は、君をオカルトの中で世界一愛している!」
「……佑佃さん!」
空には、虹が見えていた。
「本日は晴天なり」
木慈は、腕を取りながら話す。
「創造主。死んだのでは?」
教祖は、木慈を見つめる。
「時間帯は私が死ぬ前だ。結構、今の時間帯は……初期らへんかな……」
「初期って言っても今年の一月くらいで、三か月くらい前の事なんですけど…・…」
「オリキャラの為に、更新をめちゃくちゃ早くしているんだよ。最近は、書きたい小説を書きたいらしくて、わざわざ、執筆中の小説を完結させて、新しく、小説を執筆するんだが……」
「まあ、作者自身は、この小説は、もっと、ゆっくり書いて、誤字脱字を減らしたいらしいけどね」
「……脱線したな。とりあえず、乾さんのハッピーエンドを見てみるか」
「……佑佃さん、私って綺麗ですか?」
「はい……綺麗です」
狙場は、完全に精神が崩壊し、他の幽霊達に憑いてしまった。
「ほら、白夜さんのライブで、一緒にいた幽霊さん達も、貴方の身体の中で大喜びです」
「晴子さん……。俺を……」
「……はい、幽霊を愛してくれる狙場さんは素敵ですよ」
「あ……あ……」
「だから、幽霊になって、永遠にこの世を彷徨いましょう!」
「……そんな……」
今日も晴天で、乾は笑っていた。
第四十一章 名も無き晴天 完
場面変更
次へ続く