複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.420 )
日時: 2016/04/11 15:01
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

第四十二章 名も無き審判



「……容疑は、詐欺。……若城 迎。本名、目羅 樹。今日から、お前の名前は、13番だ」

「……はい」

「我々に逆らう行動等は慎め。行動を行った場合、我々は容赦無く、貴様を独房棟に押し込む。……それか……」


看守は、目羅を蹴り飛ばし、牢屋の中に入れる。

「……クッ」

「お前に、人権があると思うな。お前は、我々に怯え、殺人を犯した重犯罪者に怯えていろ」





「……俺は……林檎の為に……」


目羅の目の前に、知り合いが現れる。

「……若城君。どうして、君が?」

御堂 海地と言う、同じ詐欺グループに属していた者だ。

御堂は、運悪く、警察に捕まっていた。暗殺部隊にも、勧誘された経験があるが、暗殺部隊の存在に恐れ、拒否。

現在も刑務所暮らしをしている。





「……御堂?お前、どうしたんだ?」


御堂は、刑務所に行く前は、長髪だったが、スキンヘッドになっていた。

「確か、この刑務所は、坊主が基本だが、スキンヘッドにする事無いだろ……」



同じ牢屋にいる御堂の他の囚人もスキンヘッドになっていた。








一方、看守達は。

「また、剃刀で、坊主からスキンヘッドになった者が、多いですね……」

「阿修羅信者が、また増えたか……」

「スキンヘッドになったからって、刑罰も不可。……どうしたら……」




「全員、拷問にかけて、殺せばいいんだよ。俺の能力なら、その……阿修羅とか簡単に殺してやるよ」


西村にしむらさん。……まだ、阿修羅に会っていないから、そんな事言える……」

西村は、看守を殴る。

「此処では、俺が一番だ。此処は、俺の刑務所だ。俺に逆らう奴は、刑罰だ。……体で覚えてもらうしかないな!」

西村は、警棒を持ち、拷問をしに向かう。



「……西村さんは、度が越えてますよ……!」

「あの人が、一番の古株だ。逆らえれば、俺達の出世は無くなる。黙っていれば、俺達には害は無い。堪えろ」






一方、御堂と目羅は。


「阿修羅信者?」

「僕達は、柴田阿修羅と言う囚人を崇拝しているんだ。今は……確か、独房棟にいるはずだったけど」


「……囚人を崇拝って、お前、何があったんだ……」

「……あの人は、この刑務所で数少ない、看守に逆らえるお方なんです」




目羅は、この牢屋の中で唯一、スキンヘッドにしていない背が高い坊主を見る。


「おい、あいつは、スキンヘッドにしていないぞ……」

「あの人は、院道 明(いんどう あきら)。柴田阿修羅さんの、殺し屋時代から知っている仕事仲間らしいです。ちなみに、超能力は、砂を操る事です」


「柴田阿修羅って、殺し屋なのかよ……殺し屋を崇拝って、お前大丈夫か!
?」


院道は呟く。

「何もかもが懐かしいよ。あのお方の為に、阿修羅達と共に、依頼を受け、人を殺し続けた……」