複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.421 )
日時: 2016/04/11 18:27
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「何か、呟いているよ?怖い事呟いているよ?」

「……近寄らない方が吉です。どうやら、先輩の話だと拷問を受けまくって、精神が崩壊しているらしいですよ……」

「……此処の看守って何考えているんだよ……」


目羅は動揺を隠せない。



刑務所は、普段工場で働いている。

目羅と御堂は、工場に向かい働く。院道は、看守に連れていかれ、別の工場へ運び込まれる。

目羅が行った工場の中には、複数の看守がおり、私語厳禁。トイレに行くのにも、手を挙げ、看守の許可が必要。

「……林檎の為だ」

目羅は、彼女を思い出し、彼女にまた会う事だけを頼りに、刑務所生活を暮らそうとしていた。


一人のスキンヘッドが呟く。




「私語をした者は懲罰、独房棟で拷問。食事のおかずを交換した者は懲罰、独房棟で拷問。……暴力で人を抑える。暴力を娯楽と捕えている看守共に、我々を管理する権利は無い」

「……囚人番号850番を捕えよ」

看守達は850番を捕まえようとする。


「俺の名前は、850番じゃない!平 醍醐(たいら だいご)だ!」

平は、能力を使う。

「俺も阿修羅さんみたいに、反抗してやるよ!独房棟上等だ!」



複数の看守は叫び始め、やがて苦しむ。

「俺の能力は、液体の温度を液体の範囲で変化させる事。体にある水分の温度を急激に上げ、看守の身体を熱くしてやったぜ……!俺の能力は、他の超能力よりも使えるんだよ!」


すると、暗殺部隊参謀役ファントムが現れる。

「こんな大変な時に反抗するなんて、空気が読めないんですね。

ドゥームチェンジ、ロックマン。ロボットじゃない、岩男です。だけど、岩女ってどうなるんでしょうか……。どうでも良いですけど」



ファントムの身体は、石になる。

「……そんな能力じゃ、心臓や脳みそまで石になって、自滅するのがオチだ!」

「ボクは二重に能力を使う事が可能です。体に液体はありませんが、それを補える超能力を同時に出しています。そして、僕は、三重にも……能力が使えるんですよ」

ファントムの身体である岩が、平に向かって飛ぶ。

「ドゥームチェンジ、ブローオフ。いつか見た君に、最初の能力だと思いながらボクは想いを飛ばし、君に届く事を願う」

石は平に当たり、気絶する。




「……誰あれ?」

「分からないけど、何か凄いな……」




「君は、施設送りですね」


同時に、ファントムと平は消える。




看守達は、起き上がり、叫ぶ。

「お前等!……囚人番号850番にならないように、くれぐれも我々に逆らうなよ!」