複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.428 )
- 日時: 2016/04/14 11:39
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
看守長は、右足で、柴田の顔を蹴ろうとする。
柴田は、看守長の頭を掴もうとする。
柴田の顔に足が当たるが、柴田は気にせず、顔に当たった足を振り回し、投げ飛ばす。
「どうした? 能力が無ければこんなものか。やはり三下は三下のようだ」
「お前等みたいな、犯罪者を易々と脱獄させる訳にはいかないんだよ。国民の平和を守る為、貴様を此処で……懲罰を下す」
「雑魚に権利等無いのだよ。この俺のように、強さこそが、偉さ。……まあ、俺は自分の意見を押し付ける気は無い。弱者を審判し、有罪を下し、処刑する。それだけの事だろう」
看守長は、柴田の左腕を掴み、押し倒そうとするが、柴田は動じず、看守長を右腕で殴ろうとする。
看守長は、叫ぶ。
「動け、看守共!」
倒れていた看守達は、柴田を取り抑える。
看守長は少し離れる。
「この刑務所は、毒ガスで満たされる。お前は、死ぬ」
「……この看守共は?」
「正義に犠牲は付き物だろう!」
「弱い犬ほどよく吠える。俺はそんな下等な真似はせん。拳で叩き潰すだけだ」
「……この世界は、頭が良い奴と偽善者が上に立てるんだよ。非人道的だ何だが知らないが……我々はこの国、この世界を守る為にやっているんだ。お前等のような、クズ共からな!」
「三下が考えそうな事だな。だが、俺のタフさを見くびらないで貰いたいものだ」
柴田は、看守達が掴んでいる体を強引に動かし、壁に叩きつける。
「……どう足掻いても死ぬんだよ。俺は、スキンヘッド軍団を懲罰する」
柴田は呟く。
「強者は、あまりベラベラ語らないモノなんだよ」
柴田は、腕を掴んでいる看守を、看守が掴んでいる足にぶつける。
看守達は、次々と血を出し、倒れる。
「もう……毒ガスは流れている……!お前の猛攻も此処までだ……!」
「馬鹿め。毒ガスを発生している装置を能力で、使用不可能にした。よって、毒ガスは噴き出ないのだよ」
「……!」
「お前等は生きているだけで有罪だ」
看守達を柴田は、人間の形も残らない程粉砕する。
柴田は、改めてガスマスクを装着していた看守長の元へ行く。
「……毒ガスの装置を壊されたか……。毒ガスが出てくる前にスキンヘッド共を、この手で殺していたのに……」
「お前達の語る正義など、全て俺のパワーで粉砕してやろう」
「出来るモンならやってみろ……!お前が思っている程、この正義は薄っぺらじゃないんだよ!!!」
「三下が正義を語るな。身の程知らずの殺人鬼が」
決着は、あっという間に着く。
「……お前だって、殺人鬼だろうが……」
血まみれになって倒れる看守長が柴田に語る。
「俺は、史上最強の殺し屋だ。殺人鬼では無い」
柴田は、その場を後にする。
この事件は、いずれ世界に大きく報道され、悪魔騎士脱獄事件と呼ばれる事になる。
なぜ、悪魔騎士なのかは、不明。ちなみに、記事を書いたのは、御法川と言う女記者。
「ど……うし……て、悪魔騎士何ですか?」
「相変わらず、死んだ魚のような目をしているね〜。もっと活き活き、生きないと!」
乾が話す。
「今日も、狙場さん、素敵ですね……。私の好みになってきた……」
「本当は、悪魔六騎士って書きたかったんだけど……。鰐浦が名前からワニ。榊原が名前が宙の為、宇宙。三宅がジャンクフード好きの為、血の海。一つ飛ばして、柴田がいつも、中心人物で、台風の目なので竜巻。院道が超能力が砂関係だから砂。
……焦熱がいないのよね〜。
あとは、将軍」
「……その情報ってどうやって手に入れたんですか?警察さえも、隠蔽にしていた事を……」
「……少なくとも、前よりは、警察の不祥事をスクープしやすくなっているのよね……。
……何でだろう?」
ちなみに、目羅も脱獄したが、誰もその存在を知らされる事は無かった。
そんな記事も知らない、柴田達は、それぞれで脱獄していた。
柴田は、院道の所に行く。
「やっぱり、シャバは面白いな」
「……榊原 宙(さかきばら そら)と三宅 伸生(みたく のいけ)と鰐浦 九十峰は、先に、アジトに行っているみたいだ」
「そういえば、何で、榊原と三宅が看守をしていたんだ」
「榊原の能力で、周りの人間に幻覚を見せ、看守だと思わせていたんだ」
「……目を強制的に見えなくするんじゃなくてか」
「あいつの能力は、長年の鍛練により、パワーアップしたんだよ」
「外道が……。それより、どうして早く、鰐浦達と合流しないんだ。早くアジトに……」
「……約束しているんだよ。目羅君との……」
「あんな奴等、三下だろ」
「……三下の目羅だって、超能力を持っているんだよ」
目羅は、囚人服からちゃんとした服に着替える。
「よし……。今すぐ、林檎に会いに行こう……!俺、一人じゃ直ぐに捕まりそうだから、院道と協力して……」
突如、扉が崩壊する。
「目羅。早く病院に行くぞ」
「……阿修羅さん!?」