複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.431 )
日時: 2016/04/14 17:58
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「誰だ!君は!」

医者達が、目羅の姿を見て、騒ぐ。

目羅は泣きながら、窓から逃げる。

成木の病室は二階だが、目羅は気にしなかった。

目羅は地面に着き、何かがへし折れる音が聞こえる。

しかし、目羅は気にせず、逃げる。

「……ううっ!」

院道と柴田は、目羅の所に行く。

「……行くぞ。俺達の還る所に行くんだ」

「……嫌だ。俺は、成木のように、自由になりたいから……!」

柴田は、無言で目羅の頭を掴む。

「……弱き者よ。想い人の分まで、強く生きて見せよ!現実の上に立ち、彼女に誇れる人生を見せてみよ!しっかりと目を見開け!」


「柴田さん……人はそんなに強くなれないんですよ……」




目羅は気絶する。


「……院道、目羅は不要だ。行くぞ」

「まあ、本体が、優秀と言う訳じゃないですからね」


院道と柴田はアジトへ向かう。








一方、アジトでは。

「このおにぎりって、素手で握ったの?……俺、潔癖症なんだよね」

榊原は、おにぎりを床に落とす。

「俺、おにぎりいらねぇ。ジャンクフードで十分だ」

三宅は、おにぎりを鰐浦にあげる。

「……だからって、俺にやるなよ……!」


「いや、食って下さいよ!」

造り手が、騒ぐ。



柴田と院道が、アジトに行く。


「……何で、アジトが地下にあるんだ?」

「いや……本職が思った以上に、上手く行きましてね……!」


「おい……もうあのお方が来るぞ。毎度、初めましてだから、慣れないんだよ……」





フードを被った者が、アジトに現れる。












「私は死神!名前?んなもんないよ、必要ない!」




「全ては、貴方の為に」




柴田以外は、頭を下げる。


造り手の百目鬼は、柴田を見る。

「……相変わらず、死神さんと柴田さんって対等な関係だよな……」




「死神。俺は、人を何の罪を感じる事無く、殺せるからお前の能力についていった。だが、今回は、俺はヘマをした鰐浦救出の為に、ワザワザ、自首をする事になったのだよ。

俺を利用しすぎじゃないか?」

「アハハ、今、私は忙しいのよ。説教は、また今度ね〜!それより、目羅は?」

「……本体を見つけましたが……恋人の影響か、コピーには劣っています」

「……恋人ね……?暴走しているコピーを止められるかと思ったんだけどね〜!」

「……まあ、所詮、テロリストですし……」

「其処ら辺のテロリストと違うのよん……。貴方と一緒」

「……忍者ですか?」















「新しい朝が来た 希望の朝だ
喜びに胸を開け 大空あおげ
ラジオの声に 健やかな胸を〜♪」





霜月の写真を眺める忍者は朝日が昇る中、一人で歌っていた。


「何故、本体の記憶は我々コピーの方に本体の記憶が更新されていくのだろうか……。



だが、私だって、私の人生を歩ませて貰う。

コピーの私に、人間以下の私に優しくしてくれた、神楽月の者達を殺した、霜月 毬。……命、頂戴し、焦熱地獄へ案内してくれる」







第四十ニ章 名も無き審判 完

場面変更

次へ続く