複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.443 )
日時: 2016/04/18 15:04
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

医療所は崩壊した。


桐生はあらかじめ用意された宙に浮くロボットで、警視総監と霜月を救う。

「……桐生!どうして、蓮嶺を連れて行かなかった!」

「うるさいよ……。僕はもう、君のワンちゃんである意味が無い気がするんだよね♪」

「はあ?俺は、警察のトップで、この組織を設立させた創始者だぞ!俺の言う事は死んでも、聞け!今すぐ、蓮嶺を奪い返せ」

霜月は、武器を磨きながら話す。

「キャハハ!……さっき貴方の語った正義は何だったの♪正義とか、分からないけど……貴方の信念である正義を背負ったからには……責任は持とうよ♪

それに、失踪した武藤。医療所に残っているファントム、芽小折。部下の事は気にしないのかな……」

「……霜月。君は言われた事をやれば良い。意見をするな。第一、私がいなくなったら、君達は施設送りだ。……お前等にとって私は、崇めないといけない存在なんだよ。私が思う事が、正義なのだ。私が決めた事が正義なのだ。


権力とは、そう言うモノだよ」

霜月は、警視総監を殺そうとするが、桐生によって止められる。

「……!私はね、仲間や家族を大切にしない人だけは、嫌いなんだよね〜。私の家族を殺した奴等のように、骨も残らないくらい粉砕してあげようか?」

「僕は、家族とか仲間とか、どうでも良いんだ♪ただ、警視総監が生きていないと、僕は、居場所が無いんだよ。……だから、私は警視総監の犬でいるんだ♪」


ロボットを操作し、桐生は、崩壊した医療所へ行く。


桐生は、捜索を始める。


シーザーは、医療所に向かって走る。

地響きが起き、体のバランスが取れない。

警視総監は、電話をする。

「……?未確認生命体と、戦争だと……?総理が決めたのか?」


警視総監は、宙に浮くロボットで、電話しながら何処かに行く。

霜月は、笑いながら、瓦礫を蹴る。

「……桐生、狂っているね……この世界。私、この世界、壊したいんだけど」

「狂っていても、僕が認められる世界は、この世界だけ。でも……いずれ、この世界も……変わるよ♪」

「変わるの?」




シーザーの目の前には、巨大な雲が現れ、巨大ロボに変身する。


「……やっと、能力の暴走を止められたでやんす」

「逃がさん!お前のような悪党は真っ二つに引き裂いて地獄の最下層に叩き落してやる!」

「逃げる気は無いダス。さあ、この戦いも、最終決戦と行くのでしゅ!」

「我々は、この世界を変える!」

「今の世界を守り、この秩序を維持するのだ!


……お前等が思うより、世界の改変を望む者は少ないのでん。

今の世界で幸せの奴を不幸にする気かい?

……世界が変わって悲しむ奴がいる事を知らないのか!

お前等は、自分が望む事が叶わないから、暴れ回っている暴徒だ!」




「……貴様には、理不尽というプレゼントを捧げよう。影ある権力者に、説得力等無い」










瓦礫の中から、ピアノを具現化していたフローラは、奏雲と照山に音波のバリアを張り、身を守っていた。ただ、衝撃波の衝撃で、森の中へ飛ばされていた。


「あの巨大アンドロイドの衝撃波で、随分飛ばされたわね」

「彼は何者……?」

奏雲は、シーザーの姿を見て、考える。

フローラと奏雲と照山は、姿無き虎の新メンバーの為、彼の正体が分からなかった。



照山は、呟く。

「とにかく……月丘を探す」


「待って……」

奏雲は照山を抱きしめる。

「……助かって良かったわ。蓮嶺……」

「奏雲さん……」


「喜ぶのは、早いわよ。少なからず、また暗殺部隊がやってくるかもしれないからね……それにしても、モルドさん……遅すぎない?」

「いや……この医療所で戦っている事を知らないから……携帯で連絡も、山の中で圏外……」