複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.447 )
日時: 2016/04/19 15:30
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「ドゥームチェンジ、オールボム。形ある物に革命を」


黒獅子と月丘が居た場所が爆発する。


「ボクに逆らう駒はいらないよ。ターゲットと共に消えた方が今後の為だ」


ファントムは、空を飛びながらシーザーの所へ行く。


芽小折は、雲で出来たソードを所持し、シーザーと闘っていた。

芽小折は叫ぶ。


「フォルムチェンジ、純白の女神雲」

純白のウェデイングドレスに身を包んだ天使が、シーザーの目の前に現れる。


「……アブラハムの樹!」

放射状に腕から、雲が現れシーザーを貫こうと思う。


シーザーは、雲を斬り、純白の女神を刺そうとする。


ファントムは、雲に乗り、シーザーの頭に直接攻撃をする。

「ドゥームチェンジ、ショックウェーブ。無から始まる破滅の警鐘」

ファントムの腕から衝撃波が起きる。

シーザーは盾でガードする。ファントムは作用反作用の法則で、腕が痛んでしまう。


女神は、再びアブラハムの樹を発動し、雲が放射状に現れ、シーザーを貫こうとする。

「雲の方は、人間体の部分を駆逐すれば良い」

ファントムは、雲に乗るが、腕の痛みに耐えきれず、能力で回復させる。


シーザーは、シーザーブレードを大きく振り衝撃波を発生させる。

女神の方に衝撃波が来る。


女神は、ギリギリで避ける。しかし、衝撃波の周りに起こった強風で、雲は若干吹き飛び、体制が崩れる。

シーザーは、シーザーブレードを投げ、雲に突き刺す。


純白の女神の腹から、真っ赤な色の液体が、染み渡る。


シーザーは、勝利を確信する。


「正義は必ず勝つ!」

シーザーは、その場を去り、何処かに向かう。

「急いで、愚かな大人と愛すべき未確認生命体の戦争を止めなければ……!」



ファントムは、傷だらけの芽小折の元へ行く。


ファントムは芽小折を回復させる。

「……傷が治って行くんが!」

「反抗が少ない駒は、使えるだけ使わないと」

ファントムの傍に、霜月と桐生と黒獅子がいた。


「……黒獅子さん、生きていたんですか?死んだのかと思いましたよ」

「あれで、殺せるなら、暗殺部隊に入っていないよ?あひゃひゃひゃ!」

「ねえ、蓮嶺さんが見当たらないけど……私達どうするの?」

「ボクにとっては、関係無い事です。警視総監には、少しボク達の存在意義を再確認させておきましょう」

ファントムは、衝撃波を黒獅子に向かって放とうとする。

黒獅子は、両手に氷を発生させ、ファントムに攻撃しようとする。

桐生は二人を止める。

「僕は君達を信頼しているけど、考えに共感する気も、何も無いよ。僕達は、ただの警視総監の犬。その事を忘れちゃ駄目だよ〜??」


「照山の件は、一旦、警視総監には忘れてもらいましょう。そして……」









一方、照山と奏雲とフローラは。

「月丘……!」

「……体が……!」

月丘の身体は弱っていた。

「拠点に戻るぞ……。そして、また作戦を考えよう……」

「……今度こそ、偽りの秩序を潰すのか?……警視総監を」

「随分、考えが野蛮になったのね……?」

「違う……。文とジェイコブを取り戻すんだ。……俺は、命を捨てる覚悟は出来ている。明るい未来に命はもう置いて来ている。

だが、その前に仲間と取り戻さないと駄目だ。

共に未来の為に死ぬ事を決めた仲間を無駄死させる訳にいかない……」









一方、モルド・ホワイトハートと花霞と星空は。

「これで、全員ですか……改ざんされた記憶を一気に元に戻す事は不可ですから、一人ずつ直接、元に戻さないといけないのが難点です」


「.....和人がいない。というより存在していない....」


「和人って、幼馴染の……」



花霞の元に、朽葉が現れる。


「……叶多!」

朽葉は号泣してその場で倒れる。


「彼は……?」

「私の大切な友達.....」



「……やっと……思い出せた……!……やっと……孤独から解放された!」

「孤独.....って?」

「涼太が……いなくなったんだ……!俺は、叶多を失った上に、涼太まで行方不明になっていた状況で……!もう、全て失っていた気がして……!」

「....涼太が.....!」

「何で、俺は叶多の事を思い出せなかったんだよ……。あの時から絶対に、失いたくないと思っていたのに……!」


花霞と朽葉は、一年前の事故を思い出す。


「.....あのさ。和人は?」

「……かずと?誰だ……?もしかして……彼氏……!?」

「....ち、違うよ?....どうして、和人に関わる記憶が無くなっているの.....」

「私が、思い出させてあげましょう」


星空は、自身のスマホを皆に見せる。


「……月丘さん達の事がニュースになっている」

「え?」







「えー……速報です。姿無き虎と言うテロリストグループが、警察病院に入院中の警視総監を襲いました。警視総監は、無事に避難しました。

テロリストのメンバーを先ほど、緊急会見で公式発表しました。現在も、会見中で、現在右下の画面で生中継しています。

テロリストのメンバーは、現在画面に顔写真が写っている通り、姿無き虎リーダー、月丘 幻虎。メンバーの、奏雲 梨琉。フローラ=クレッシェンド=アンサンブル。そして、海外で極悪犯罪者として有名な巨大アンドロイド……さらに……」

その後も、草野や広川等の姿無き虎のメンバーが言われていた。

モルド・ホワイトハートは、警察病院の場にいなかった為、メンバーには、入らなかった。


「何がテロリストだよ!この世界を正しくしようとしただけだろうが!ふざけるな!」

モルドは巧みに5ヶ国語を喋り、スマホの画面に文句を言い続けた。


「暗殺部隊......どこまで、私達を.....!」


花霞は、その場にしゃがむ。


「……何が起こっているんだ?」





星空は呟く。



「何も変わらないのか?」











第四十三章 名も無き改変 完

場面変更

次へ続く