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少し昔……。

「ほら、私一人でも十分出来るんだ。だから.....口出しはいらない。暗殺部隊についての所載は、ボスに報告するから.....」

「能力に溺れるな。能力に頼るな。いずれ、自分を見失うぞ」

「私の能力に、嫉妬しているのか.....？こうして、裏社会の奴らは、出る杭を打つ様に、寄って集って都合が悪い者を消していくのか.....警察と何も変わらないな」

「……チッ。暗殺部隊に復讐した所で、返り打ちにされるだけだ。それに」

「うるっさい......ゲームのように、役に立たないくせに....？ギルドに入れず、一人のくせに.....？フレンドが一人もいないくせに.....？」

「……黙れ。俺は一人で、地球を救うんだよ」

扠武澤と姫哭は、学校から去る。





扠武澤は、ゲームを始める。ちなみに扠武澤はナイト。ユーザー名は、せぶざわ。漢字じゃないのは、変換が面倒だから。言う程面倒じゃないのだが、扠武澤にとっては面倒らしい。


「とにかく、レベル上げだ。レベルを上げないと……ストーリーのボスが倒せない……」

せぶざわは、武装無しで、地球に行く。


地球には、スライム中心に、うようよいる。

たまに、礼儀正しいスライムがいるのだが、このスライムは、かなり強力。だが、経験値がけっこう貰える。残念ながらメタルでは無い。


エンジョイ勢は、ギルドで、敵を遊びながら倒し、ガチ勢は、個人で敵を倒し、チャンピオンを目指す。勿論、ギルドでもガチ勢はいて、個人にもエンジョイ勢はいる。

せぶさわは、ボコボコにスライムにやられ、戦闘不能になり教会に運び込まれる。


闘いが出来ず、戦闘不能になった場合、教会に運び込まれる。ストーリーをプレイしている時に戦闘不能になった場合でも同じ。

敵を倒すと、お金と確率でアイテムが貰える。そのアイテムで武器、薬等、役職に合わせた道具が創れる。





姫哭もゲームをする。ユーザー名は、くろうさぎ。姫哭はナイトである。


くろうさぎは、フレンドの数が多く、その中にもクロエがいる。



くろうさぎと複数のフレンドは、学校と言う、名も無き世界のチャットルームに入る。学校の中には、教室があり、その場所の特定の位置にある椅子に座るとその人達だけが画面に見えるチャットが出来る。




「最近、三國が此処に来てないよ……！」

「.....学校で話したけど、このゲームの存在を知らない素振りしてる。何か、あいつって昔と変わった気がするんだよね」

「そうなんだ……。それより、最近、アマザルって言うユーザーが、ジュピターで敵を倒しまくって大暴れしているらしいよ。せぶざわって言うユーザーと一緒に話していたけど」

「......せぶざわ？」

「何か知ってんの？」

「いや.....？でも、普通、苗字でユーザー名は登録しないよね？」

「せぶざわって苗字なの？てか、何で苗字って分かったの？」

「とりあえず、討伐に行って来る.....」

くろうさぎは、学校から出る。



「おお！くろうさぎ！また会ったな！我らのギルドに入らないか！」

「....ぜろな」

「くろうさぎがいれば、もっと面白くなるのだ！入れ！」

「私は、個人で闘いたいの」

「……すまない！一回落ちる！」



ぜろなは、ログアウトしました。