複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.456 )
- 日時: 2016/04/20 16:26
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「……何も起こらない」
「どうやら、画面が荒れる午前二時に行った方が良いのかもしれないね。とにかく、他にも噂がかなりある、この続きは家でやってくれたまえ。私も同行する」
「我は、こんなふざけた噂等、直ぐにガセと言う事を証明してやる!」
霧ノ宮は大学を去る。
「……ん?電話だ?ゲーム会社から……」
大山は電話に出る。
霧ノ宮は、自分の家に行く。とはいえ、貧民層街で、治安が良くは無いので管理者がいない。ゆえに家賃はタダである。
「城鷹く〜ん今日も学校行って無いの?」
「うぅぅ……城鷹くんって呼ばないでぇ……。ぼくは夜城 鷹臣だよっ……」
「今日も、自分の家に行かないのか?」
「だって、一人じゃ寂しいよぉ……!零奈さんと一緒が良いんだ……」
「というか、学校に行かないと、単位が取れなくて進級出来なくなるよ!」
「でも、元々学校は休みなんだよ?誰かが自殺しちゃったからね。詳しい事は分からないけど!」
「また今無き青い星をプレイしているのか?」
「うん、今、最近配信されたばかりのストーリーをフレンドとプレイしているんだ♪」
一人でプレイする場合と、フレンドと一緒にプレイする場合はシステムが少し変わる。
基本的に、戦闘システムは「ナイト」(物理攻撃や防御)「テクニシャン」(妨害や特殊効果)「ソーサラー」(魔法攻撃や回復)の一つに所属した三人が協力する、協力型RPG。
四人以上のチーム編成は不可。三人ごと、ギルドの中でチームを創る。
ギルドの人数制限はゼロ。ただ、複数のギルドの所属は不可。ギルドに入っていない者は無所属とされる。
ただし、チームはギルドの中で必ず組まないといけない訳ではない。
しかし、チームとしてのランキングは無い為、同じ所属のギルド同士では無いと、ギルドのランキングに入る事が出来ない。
個人でプレイしたい、フレンドがいない方は、公式キャラクターを自分の役職以外の二人選び、ストーリーを進める。自分のレベルに合わせて設定される為、弱いフレンドと組むより、良いという意見もある。
「戦いには興味は無いけど、ストーリーが気になるから、ついつい、頑張っちゃうんだよ!」
霧ノ宮も、ゲームをする。
ストーリーは、基本的に、味方であるカイとプレイヤー達で、行動し、様々なイベントを起こしながら、地球を守っている。
ぜろなは、大山と学校で交流する。
大山のユーザー名は、キーホ。
「ホーキでは無いのか?」
「そんな事より、重大な事が分かったよ」
キーホは、ぜろなをゲームの中の大学に連れて行く。
「……たしか……」
ゲームの大学は、何処か、霧ノ宮が在学している大学と似ていた。
実際、大学がこのゲームを提供しているので、当たり前であるが。
そして、大学にもバグが起こっている。
キーホは、ある教室に入る。
教室の中は、複数のプレイヤーがいた。
そして、複数のプレイヤーは、一人のプレイヤーに話しかけていた。
「……これが、バグか?」
「そうだよね……。こいつのプロフィールヤバくね?」
キーホとぜろなは、長机に座り語る。
「先客が来ていたみたいだね。今は、このバグと重大な事を話そう」
「バグは、あの座っているプレイヤーに関係あるのか?」
「ああ。この名も無き世界で、至る所にあのプレイヤーが同時に存在しているんだ。容姿、能力、全てが不明。文字化けして何を書いている分からない。現在分かる事は、ユーザー名のみ。
ユーザー名は、全員、実験台」
「いたずらでは無いのか?」
「分からないね。……そして、重大な事を」
「何だ?」
「このゲームは、誰が創ったのかが不明なんだよ」
「……どう言う事だ!?」
「簡単に言えば、突如、ゲーム会社にのみ、今無き青い星が配信された。発信源は、葉楽と言うゲームクリエイター」
「ゲームクリエイター?」
「最初は葉楽と言うゲームクリエイターでは無く、ゲーム会社は、社員の誰かが、個人的に造っていたゲームだと思っていたらしい。それで、ゲームをプレイしたらとても面白かったと言う事で、後日発信源を調べ、葉楽と言う事が分かったので彼を中心に、大学や色んな所から協力を得て、ゲームの実用化に成功した」
「……それで?」
「昨日、ゲーム会社も分かった事だけど、葉楽は……実際には、ゲームを配信した覚えが無く、創った記憶も無いらしい」
「つまり、今無き青い星の発信源は、葉楽のパソコンで発信させた別の人物と言う事なのか?でも、どうして葉楽は嘘を言ったんだ?」
「言いたかったらしいが、皆は耳を傾けてくれず、ゲームの実用化しか頭に無かったらしい。それに、このゲームは、実際に成功してヒットしているしな。自分が一回得た名誉は捨てられないんだよ」
「全く……我ならそんな事はしないけどな!」
「問題は、誰がこのゲームを配信させたのかと言う事だ。葉楽には、友人も恋人も人間関係が無かった者だ。ゲーム会社の見解は、超能力者の場合が一番だと考えているが……」
「とりあえず、ゲームの配信を止めないと駄目だろ?」
「ゲームの配信は、金の損失等が大きくなるから出来ないらしい」
「そこで、大人の事情だと!?」