複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.457 )
日時: 2016/04/20 17:48
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

実験台と名のつくキャラクターは、名も無き世界で、次々と確認された。

学校。公園。屋敷。住宅街。プレイヤーの家の中にも現れ、消える事は無い。そして、闘技場と呼ばれる、プレイヤー同士で戦い合う場所にも出現。
喫茶店。刑務所。病院。ギルドの拠点。遊園地。そして、地下街と言うギャンブルの街でも出現。

至る所に、実験台がいた。

プレイヤー達は動揺し、混乱していた。


霧ノ宮は夜城の画面を見る。

「地球とかには、実験台はいないな……」

「このゲームに何かあったの?」

「我にも分からない……」

迷いの魔使い・城鷹は、ストーリー中のカイのイベントを進める。

「迷いの魔使い・城鷹。翡翠の歌姫。宵闇。遂に、地球を破壊する二つ目の装置を壊す事に成功した!やったね!」


「やっとクリア出来たよ。もうすぐ午前2時だよ……。寝ないと……」

夜城は目を擦りながら、自分の拠点に帰ろうとする。

迷いの魔使い・城鷹の家の目の前には、実験台が一人いた。

「これ……何……?家に入れないよぅ」


ぜろなは、夜城の画面を見る。

「これが、実験台と呼ばれる謎のプレイヤーだ」

「零奈さ〜ん、このキャラクター。禍々しいモノを感じますぅ〜〜〜」

「城鷹くんが、何かを感じている。……この後、何かが起こる……」

キーホとぜろなと迷いの魔使い・城鷹は、崖に移動する。


「どうして、こんな所に行かないと駄目なんですかぁ……」

「良いから、この時間帯に必ず何かが起こるんだ……!」

「そう言えば、この場所に実験台はいないね。後少しで、午前二時だ」

崖には、三人以外にも複数のプレイヤーがいた。噂を聞きつけて来たのだろう。



すると、各地の実験台がチャットで言葉を発する。

「十」

「九」

実験台は午前二時のカウントダウンを始める。

「八」

「七」

「六」

「五」

「四」

「三」

「ニ」

「一」

「零」




そんな事を知らない、崖にいる人達は、突如、画面が荒れて、パニックが起こる。


「零奈さ〜ん!怖いですぅ!」

「……やはり、これは呪い……」



画面の荒れは、治り、崖には、沢山の花が置かれていた。







一人の実験台が、チャットで話す。

「あ……ァ……。私は悪魔か?神か?……生き物を生み出し、た私を、誰か認めろ!私がその証なのだよ。だけど、私のような証に殺された彼は、このゲームを……愛しているのだ。

さあ、皆も、この美しい世界に行こう」


ユーザー名が、実験台から葉楽と名前を変えて、崖から飛び降りる。


少し時間が経ち、骨が砕ける音が響く。



突如、崖から腕が現れ、画面から出る。


「……え?」



霧ノ宮と夜城は、部屋を飛び出し外に逃げる。


「早くやっつけて下さい〜零奈さ〜ん!」

「何だあれは……?」


ゲームの画面から黒い物体が現れ、霧ノ宮と夜城の方へ行く。


「私は一人が怖いよ。君達が仲間になれば、きっと寂しくならないだろう。君も実験台になってくれ」




黒い物体は、奇声を発しながら来る。

その時、車で大山が現れる。その後ろには、同じ様な黒い物体が追いかけていた。

「動画を撮っていたが、残念ながら全部勝手に消去されているよ。実に残念だ。残念だが、君達を失う事はもっと残念だ。さあ、早く乗ってくれ」

「いや、このまま戦う……!城鷹、援護しろ!」



霧ノ宮は両手剣を取り出す。


「ぼくは、良いよ……。疲れるし。怖いし!」

「援護したら、一緒に遊園地に連れて行ってやる!」

「え!?本当!やったー!ぼく、頑張るよ!」




大山は、誰かと電話をしようとするが、携帯が反応しない。

「……最悪、最低の事が現実になってしまったね。……これは途轍もなく大きい呪いだ。今だ、この世界で分からないオカルトの部位に来たようだ」





夜城は、真っ先に黒い物体に、能力を使う。