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翌日、報道されていたのは、警視総監を襲ったテロリストのニュースしかやっていなかった。

その裏に、行方不明者が、全国でわずかに増えている事等、誰も知る事は無い。


霧ノ宮と夜城以外は。



夜城は、今無き青い星のゲームをしている。

「零奈さん……大学に行くの？」

「我は勉学にも励まなくていけない！それに、大山の行動も気になる」

「あの黒いのが画面から、出たらぼく、どうすればいいの……？」

「城鷹くんなら、倒せる……！」

霧ノ宮は、部屋から去る。







霧ノ宮は、別の教授に話しかける。

「大山教授は……？」

「ああ……ゲーム会社の人と一緒に警察の所に行きました」

「警察……」

「何も悪い事はしていませんよ、大山教授は」

「分かっている」


霧ノ宮はその場を立ち去る。









そして、霧ノ宮は、スマホで見ていたテレビで衝撃的な事が分かる。


葉楽と言うゲームクリエイターが、崖で転落死していた事がこの地域のニュースで報道されていた。





崖は、嘗て七里　嘉が、何度自殺をしていた自殺名所で、崖の近くの洞窟には、心霊スポットとして有名だった。




「そう言えば、ゲームの中で実験台が崖に落ちる時、ユーザー名が、葉楽になっていた……」




一方、夜城は。


インターネットで、昨日の現象について、ゲームをしながら調べていた。


今無き青い星の公式サイトにも、色んなサイトにも、実験台について書き込まれていなかった。

そして、少し更新すると、実験台について書かれているサイトがあった。

「……丁度、今出たんだ」

しかし、サイトをクリックすると、サイトは削除されていた。


「どう言う事……？全然、意味分かんないよー！」








一方、大山は。




「夜城 鷹臣。霧ノ宮・クルーネル・零奈……ですね。良く分かりました。では、お帰り下さい」

「君は、この話を信じていないのかい？オカルト専門の部署なのに」

「……信じていますよ」



大山は取調室から出る。





「恐らく、霧ノ宮・クルーネル・零奈、夜城 鷹臣が今回の犯人だ。後の仕事は警視総監だよ。俺達、窓際族は、警視総監に報告していれば良い」

「でも、警視総監と直接関わりが持てる、この役職って地味にラッキーじゃね？」

「しかし、警視総監は、実際、何をしているんだろうね。オカルト信者達の言葉なんか聞いたって……」






大山は、フレンドを見る。

「さて……あの時、いた友人に電話をしてみるか……」