複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.472 )
- 日時: 2016/04/22 20:24
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
ナナシと黒暗淵は、崖にいた。
「……あれ?前まで、此処に鐘があったんだよ。白いベンチも……。何処に……!」
崖の下の洞窟では、禍々しい気が、蠢いていた。
ナナシは戸惑う。
「……これは……!?」
黒暗淵は、呟く。
「ワタシは、神。神だ。
私は、生物兵器を創ったのだ。生き物の製造に成功したのだ。だから、神なのだ。
クローンだって創ったのは私だ。生命体を創った私は神だ。
なのに、何で邪道とか言われて、悪魔と呼ばれないといけないのだ。
ふざけるな!だから、呪ってやる。私の創った実験台でぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」
ナナシは、怯える。
「……何?」
「其処の君、離れろ!」
崖の目の前には、陰陽師である百目鬼の姿があった。
「……霊犀が言っていたのは、本当の事だったか。しかし、何故霊犀が知っていたんだ?」
世界で、様々な人々が突如、叫び始めた。
いずれも、嘗て菱刈博士が創り上げた生物兵器だった。
星空は、自殺しようとする。
黒い物体が星空の中に入る。
モルドは星空に話す。
「おい!約束したんだろ!彼女とまた、会うって約束したのに、今死んでどうするんだよ!施設を脱獄まで、したんだろ!!」
ゲームの画面は、バグで荒らされていた。
「……菱刈博士本体を殺さないと……この呪いは終わらない」
「どうして、菱刈博士って分かったの?星空さんの過去に出ていたくらいだよね……?」
「この実験台リストが、過去の中に出て来た菱刈博士の実験台リストと同じだったから。
恐らく、葉楽と言うゲームクリエイターは、菱刈が初めて創った……生物兵器。でも、呪いが何故起こったのかは分からない。菱刈の超能力か……。我にはこれが限界だ。しかも、呪いが暴走を始めている。研究所に行けば……」
「色々、怖いよ……!」
星空は苦しみ続ける。モルドは、星空を背負う。
「なら、菱刈博士の所に行って止めないといけませんね……」
「今無き青い星のゲームを呪いの玩具にした菱刈を我は許さない!このゼロ・エデンで祓ってくれるわ!」
「ぼくも、頑張るよ!」
四人は、研究所へ向かう。道のりは、星空の過去で把握済み。
一方、元研究所は。
草野は、自殺しようとしていた。
「……皆、実験台になろうよ!仲間に……!」
無闇は草野を植物で封じ込める。
「生物兵器……」
霊犀と狙場は戸惑う。
「……とりあえず、此処を除霊すれば良いのかな?」
「この非常事態で、瓦礫を除霊する暇は無い……」
四人の目の前に、突如、矢城が現れる。
「……菱刈博士は、天才だった。その分、死を恐れた。しかし、そんな彼は、自らの命を絶ってしまった。理由は、生物兵器の反乱により、反撃にあったからだ。
しかし、菱刈博士は生きていた。コンピュータとして」
「コンピュータ?」
「彼は、電脳世界を移動し、君達の、世界のパソコン、スマホ、テレビ等に存在している。
まあ、彼にも拠点はあるが……今の君達には無理だ。君達に自由意思は無い」
矢城の後ろに誰かが現れる。
「残念だが、私なら出来る。神谷さん達といれば……」
名も無きアンドロイドと神谷と千菊姫と雛田が矢城の後ろに現れていた。