複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.474 )
日時: 2016/04/23 12:00
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

霧ノ宮と夜城は、名も無きアンドロイドと共に、富裕層街のホテルにいた。

「……まさか、こっちの方に菱刈がいたとは……」


ホテルの前には、HNRΩとフリューレと藍楷等、幾つものアンドロイドが立っていた。

「全く、矢城は全然協力しないからな……」


「それでは、神と戦っている者達を此処に呼べばいいと思うのだが」


「いや、神の方は今のままで良い。神を押さえて置けば、この呪いがこれ以上、大きくなる事は無い。逆に、神が菱刈の元へ行けば、確実に呪いは拡大して……人類は全て画面の中に吸い込まれる」




HNRΩは銃を向けてひたすら撃つ。

名も無きアンドロイドは、ダメージを受けながらHNRΩを殴る。


「……久々に、まともなダメージを喰らったよ」


フリューレと藍楷達アンドロイドは、霧ノ宮と夜城を襲う。




「ミステリアス・ホーク、発動。ウィンドガイド、発射!」


銃弾は障害物に当たるまで暴風を直進させる。



アンドロイド達は、大きく吹き飛ばされる。

暴風はホテルに直撃する。

夜城は、もう一度ウィンドガイドを発射し、暴風に乗る。


夜城は、窓ガラスに銃を向ける。

「ミステリアス・ホーク、発動。暗闇弾(シャドウ)、発射!」


窓ガラスは、割れる。

夜城は中に入り込む。

藍楷は、ホテルの中に入る。

フリューレは霧ノ宮と闘っていた。


「エデンの煌めき!」

フリューレはアクロバティックに衝撃波を避け、霧ノ宮を斬り裂こうとする。


「ゲーム通りには、いかないのか……!」

「我々ハ、ぷろぐらむ通リ二実行スルノミ。コノ国二、コレカラ神ノ裁キヲ下ス.....」



HNRΩと名も無きアンドロイドは、交戦していた。


「君は金で動くと思っていたが……?」

「ああ。だから、こうやって行動しているんだよ!」

「相変わらず、お前の見る世界が狭いな」

「金が全てだ。世界は必要無い。それに、面倒だからな!」





夜城は、菱刈を探す。


夜城の目の前に、ゾンビのような生物が現れる。

「……なにこれ?」



「私の名前は、トルベルア。一度死に、生物兵器として蘇りました」


「え……?」


トルベルアは、巨大な爪を出し、夜城に襲いかかる。


夜城は、銃を構える。

「ミステリアス・ホーク、発動。停止弾(ストップ)、発射!」

トルベルアは動きが止められる。


「菱刈の場所を教えて?教えないと殺してしまうかもしれないよ♪」


トルベルアは目から液体を出す。

夜城に、液体がかかる。

「これは毒です。これで貴方は……」


「ミステリアス・ホーク、発動。ホーリィサークル」

夜城の状態は、元に戻り毒が治る。


「ぼくは、戦いには興味は無いんだけど、そうも言ってられないから……零奈さんを呼ぶね♪」

「ミステリアス・ホーク、発動。ブライトブルーム」


魔法陣が現れ、そこから霧ノ宮が現れる。




フリューレは、対象を見失い、名も無きアンドロイドに向かって走る。


「……さすがに、死を覚悟しないとな……」





「零奈さん。この近くに、菱刈博士がいるはず……。探し回るしかない……!」

トルベルアは、霧ノ宮に向かって、爪で切り裂こうとする。


夜城は、トルベルアの爪を斬る。


「……もっと、情報を聞き出したかったけど、話す気は無いからね。零奈さん、過去を開いて……!」


「ああ……。分かった……我に任せろ!」


トルベルアの過去を見る。


其処には、名も無き天才博士が、神と何か話している様子が見えた。


トルベルアは、檻の中に入れられ暴れていた。


「……菱刈博士が死んでいるから……こいつが、本当の黒幕」



「菱刈博士は死んでいたの?」


「正確には、コンピュータの中で菱刈博士の頭脳と意思が受け継がれていた。しかし、何者かが、コンピュータを破壊。菱刈博士は、別の家庭用コンピュータに逃げ込んでいたけど、拠点が無いと、十分に頭脳を使う事が不可。つまり、新しい依り代を求めていた。そして、見つけた場所が、名も無き天才博士とエリアスが創りあげた量子コンピュータ。菱刈は、其処に住みつき、名も無き天才博士と共に存在していた。

しかし、名も無き天才博士は神と手を組み、菱刈を実験台に使った。決して交わる事の無いオカルトと科学を融合させた。

菱刈は、神が創りあげた呪いに意思を奪われ、ゲームの中でバグとして存在していた。そして、実験台を呪いに変え、呪いの力を増やしながら、人間を画面の中に入れていた」





「……どうして、そんな事を……?」


「分からない……。其処は、本人に聞くしかない」












エリアスと博士の元に、藍楷が現れる。


「恐らく、もうすぐで、二人は来ますよ!」


「……そうかい?呪いの力が弱まっているね。神は何をしているんだか」

「さて、この戦いも終わりを迎えそうです」