複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.488 )
- 日時: 2016/04/27 14:01
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
宇寺田の父は会社で仕事をしていた。
小さな会社だったが、周りからの評判は良く、経営が維持出来ていた。
宇寺田の父は、昼休みで弁当を公園で食っていた。
「新しい朝が来た 希望の朝だ
喜びに胸を開け 大空あおげ
ラジオの声に 健やかな胸を〜♪」
宇寺田の後ろに、忍者が現れる。
「……!私を殺しに来たのか?」
「違う」
「なら、娘か!?」
「……さあな。ハーフは想定外だ。これから考える。今は、この女を探している」
「……霜月 毬」
「この女が我ら、神楽月を皆殺しにした者だ」
「……お前だって霜月一族を皆殺しにしただろ」
「そうだ。霜月一族は、危険と神楽月一族が判断したからな。俺は主人の指示に従うまで」
「従わなければならない主人もいないのにか……?」
「我々は、絶対に使命が達成するまで遂行し続ける。それが忍者だ」
「……それで、私が毬ちゃんについて話すと思うか?」
「いや?ただ、君の返答次第で、君の娘が肉片になるだけだ」
「……私は、かけおちして、由子と共に一族から逃げた。……それからの霜月一族は知らない。それに、神楽月に入っていた事も知らない」
「……そうか。想定内の返答だ。だが、霜月 毬を殺し次第、余裕が有れば、君の娘の命は貰う」
「……どうして其処まで……!私が許さないぞ!よくも、由子を殺しやがって!ハズミまで殺されたら……私は!」
「霜月一族は根絶やしにしないと駄目だ」
「黙れ。由子が何をしたんだよ……!おい!」
「感情が爆発したか。君の妻は何も悪くない。だが、霜月の血が悪い。霜月の血が流れている以上、主人の命により殺さないといけない」
「……お前には心は無いのか?」
「忍者はただ、言われた事をするだけ。それ以外に、感情は持ち合わせていない。……任務を遂行するだけだ。主人が死のうが」
忍者は消える。
「……ハズミには、言っておかないと……霜月の事を」