複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.491 )
- 日時: 2016/04/27 18:49
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
ある日、旧友が部屋の窓から訪れる。
「……やっぱり、あの時隠れていたのってハズミちゃんだったね〜♪」
「……毬ちゃん……!」
霜月は宇寺田の首にクナイを向けて狂気的な目で見ながら話す。
「……あれは、見られると非常にまずいんだ〜。キャハ♪霜月一族としては、殺したくないけど、暗殺部隊としては殺さないといけないんだよん」
「……!???」
「あの事、誰にも話してないよね。お父さんとか」
「……話してないよ!そもそも、深夜に外出する事自体内緒だったから、話してない……。貴方って本当に毬ちゃんなの?」
「……さあ、どうなのかな……。ただ、分かる事は、私は、あの時より、世界を知り、絶望を知り、強さを知り……私にとって、生きる事は闘う事と言う事を知った。ただ、それだけだよ♪」
宇寺田は、霜月が変わってしまった事を実感する。
霜月は、クナイを戻し窓を開ける。
「……あのさ、お母さんの仇撃ちしたくない?」
「……え?」
「何でも無いや。それじゃ……ね!」
霜月は、消える。
宇寺田は、涙を流す。
「……毬ちゃん……」
全ての想い出がどんどん、似非のように感じて行った。
母が死に、旧友が変わってしまい、頭がついて行けなくなっていた。
「……まさか、神楽月に生き残りがいたとはね〜。暗殺部隊とかやってる場合じゃないわ。今すぐ殺さないと」
一方、社長室にいたHNRΩ達は。
「俺の財布がやっと潤ったよ。やはり、俺にはこの仕事が天職だな」
フリューレはHNRΩの方を向く。
「デモ.....標的ヲ逃シタ.....」
「まあまあ、俺は金さえ貰えれば良いし、任務は殺す事じゃなくて引き留める事だろ?剣持った女性と銃持った少年は対象外だ。面倒だし。そう言えば、藍楷は?」
「博士ノ所デ....エリアスと話シテイタ」
博士とエリアスと藍楷は、神を待っていた。
「まさか、ゲーム会社と再契約するとはね〜!」
「はい、そうなんですよ!これでまた資金が集められます!」
「でも、イメージ悪くないの?」
エリアスがスマホで色々操作する。
「その件ですが、キャンペーン、CM等で集客率を増大させ、レビューの評価を上げさせます」
「え?」
「後はどうにでもなるよ。それより、問題は呪いだよ。エリアス君の話だと呪いは……」
一方、忍者は電話に出ていた。
「……安藤か?」
「いや〜霜月 毬の行方が分かったッスよ!」
「霜月は何をしている?」
「いやいや、それより、今無き青い星の情報知りたく無いッスかー!今なら、安くしとくッス!」
「……興味無い」
「人ごとじゃ無いッスけどね。それじゃ、地下街でお待ちしてるッス」
忍者は、地下街に行く。
安藤は、いつもの場所にいた。
「……さて、霜月の場所は?」
「驚いた事に、暗殺部隊に入っているッスよ!」
「ドライアドか?」
「アンノウンです」
「ドライアドと同じくらい厄介だな……」
「それで、本体の調子はどうッスか?」
「……聞かない方が身の為だ。私までおかしくなりそうでね」
「林檎。今日も楽しい一日だったな」
「……そうだね。樹のおかげかな!」
目羅は、涙を流しながら誰もいない部屋で一人事を話す。
だが目羅の世界からは、成木 林檎は見えていた。
例え、幻想でも。
忍者は、HNRΩに電話をする。
「やはり、果報は寝て待てだな……」
「霜月を根絶やしにする。場所は……」
安藤は、矢城と話す。
「良いのか?霜月も、黒獅子から神楽月の情報を手に入れているはずだが」
「良いッスよ。面白くなればそれで」
「……忍者同士で、鉢合わせ。どちらも、一族を皆殺しにされて、恨みの塊。……これは血の豪雨が降りそうだよ」