複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.507 )
日時: 2016/05/02 15:00
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

第四十八章 名も無き裂目




「……え〜と、最近……口が裂けている状態で殺害されている事件が、多発していると……成程、確かに謎ですね……」

「ええ……。だから、調査してもらいたいんです」

「あーはいはい。まあ、我々は専門なので、はい。大丈夫です」

「本当ですか!?私の娘を殺した犯人を探して下さい!犯人は絶対、口裂け女です!」


そう叫んで、親は帰る。




此処は、警察の中でも超能力犯罪等を専門に扱う部署。

しかし、その実態は窓際族。変わった事件等を警視総監に報告するだけの連絡係である。

それ以外は、やる事が無い。


「本当、最近は事件が、やたら多いよな……。世界で行方不明は増加するし、権力を持つ男性国会議員が次々と遺体で発見されるし、総理大臣は暗殺され、そして臨時内閣総理大臣は、他の国の言う事しか聞かないし。警察のイメージは悪くなる一方だし。本当に、どうなるのかね、この国は……」

「まず、法律が超能力に全く適正されていないって言うのも問題だよな。法律の内容が、まるで全ての人間が超能力を持っていないかのような内容しか無いんだよ。しかも、一応、未確認生命体と共存していたんだろ?未確認生命体についての記述が全く無いんだよ……。それについての議論はずっと前からあるのに、全く国はやる気無いから、どうしたら良いだろうな。

法律しか、人を抑えるモノは無いはずなのに」



「まあ、俺達でどうにかなる問題じゃないだろ!ははは!」











一方、暗殺部隊は。


「探せッ!蓮嶺を探すんだ!」



警視総監の指示により、最優先として行方知れずになった照山 蓮嶺を探していた。


芽小折とファントムと黒獅子と桐生が参加していた。霜月は警察と合同に別の任務に取り掛かっていた。





「この地域に、照山さんはいませんね。ボクの能力は絶対ですよ」

「私は何も信用しないぞ!ファントム、お前は俺と約束をしたはずだ。照山を連れて帰ると!」

「……思い出したくない人物が、いて動転したんですよっ……!」


黒獅子は、ファントムの元に行く。


「おおっ!可愛いよー!ファントム君ー!」

「黙って下さい。もう一度、爆破しますよ?」

「怖いね〜。それより、警視総監さん。……ファントム君が燃やした死体から何か出たかい?」


「知らん。今は蓮嶺だ!」


「気持ち悪いよ。狂気的なストーカーって!あーひゃひゃ!」

「彼女は、妻の生まれ変わりだ!」

「根拠は?」

「似ているんだよ。……それしか無いけど」





芽小折と桐生は雲に乗って、空から探していた。


「……なあ、暗殺部隊のメンバーって増やさないのじゃけん?」

「初期メンバーが再度入ってくれるね♪」

「あっ……ネタバレ……」


「……未来予知だからしょうがないよ〜♪それに未来は変えるモノだからっ!」


「……火野さんって入るの?」


「彼は今、幸せだから大丈夫じゃない?でも……」

「ネタバレするんじゃないよ〜……」

「今の……口癖なの?」

「あっ……ネタ切れ……」



「そんな事より、美少女達が口が切り裂けた状態で殺害された事件について、芽小折だけに教えてあげるよ♪」

「何で俺だけにゅん……?」

「黒獅子は、何をされるのか全然分からないから。ファントムは、余計な事をしない方が身の為だよ。とか言いそうだし、霜月は今はいないから。消去法だね」

「俺に気が無いのは知っていたから早く、分かった事を教えてくれ」

「……犯人を未来予知した結果。武藤を殺した暗殺部隊ドライアドのメンバーと言う事が判明したよ♪」

「……武藤さんが独自で追っていた組織……。相当、手強そうだねん」

「後……この人って誰か分かる?」

桐生は川宮の写真を出す。

「全然……?でも、かなりカッコイイな」

「どうでも良いけど、知らないならイイよ」





桐生は川宮の写真を捨てる。



「と言うか、最近家にも警視庁にも行って無いよなっちゃ……」

「まあね。病院に寝泊まり続きで、看護師さんに名前覚えられちゃったもん♪僕っていつもぬいぐるみ持っているから印象深いのかな?」

「19歳で、そんな雰囲気だからだろーん?」

桐生は芽小折の頭を掴み、芽小折の頭蓋骨にヒビを入れる。



「ぎゃああああああああああああああ!!!」


「ファントム君に直してもらってね♪」

「……前より、強くなってる……」