複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.509 )
日時: 2016/05/02 18:30
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ノヴァは口裂け女の方を向く。

「こんなにか弱い女の子を苛めても面白みが無いじゃない。逞しい玩具は凄く、面白みがあるのよ.....」


赤いコートと赤いハイヒールを掃いている口裂け女はマスクを外し、裂けた口で笑う。

「私を醜いと笑う男に用は無い。私より美しい女を切り刻むだけ。血で錆びた、この鋏も変え時かしらね。それに女の方が血も涙も体も内臓も美しいのよ」

口裂け女は、死体をアートの様に飾り付けする。


エマは、物足りなそうに死体を見る。

「やっぱり、生きているのが良いわね.....苦しむ姿が見たいのに、死んでいるなら、見れないわ.....!」

エマは死体から血を噴きださせる。



メリーさんは傘を差し、血しぶきから身を守る。

「……さて、今日もボスから指令。権力を振るい、息子の強姦罪をもみ消そうとするお偉いさんの暗殺よ」


エマは鬼の形相でメリーを睨む。


「.....血祭りにあげてやるわ。そして、男として生きて来た事を後悔させてやるわよ....たっぷり、殺してやる」


「あら、怖いわよ。可愛い顔が台無しじゃない.....それに、男なんて簡単に手玉に取れるんだから。殺す前にたっぷり、愛し合わないと.....私も、精力が出ないわ」


「それじゃ、いつも通り、私が引きつけ役ね。口が裂けているから。そう言えば、死体処理係の花子さんは....?」


「今日は腹痛で休み。生の人間の身体は体に悪いからね。代わりの子を用意しているから大丈夫よ。それじゃ……後、ノヴァはボスから話があるみたい。ついてきて」

「分かったわ.....」






エマと口裂け女は話し合う。

「ねぇ.....殺すなら男にしないの?男なんて生きていても価値無いでしょ......ああっ!血が見たくなって来たわ!」


「私は、美しい物を切り裂きたいの。そして、悲惨な顔を見るのが好きだわ。男の悲惨な顔なんて、気持ち悪いでしょ?特に年齢を重ねている人程ね」


「男の方が、憎しみが重なって予想以上の綺麗な血しぶきが見れるのよ!.....早く血が見たいっ!腐ったクズから新鮮な血を.....!」






そして、エマは男性の通行人を襲い、口裂け女は美少女を切り裂く。









一方、お偉い方は。


「……暗殺部隊 ドライアド。本当に彼女達が、私を殺しに……?」


「ええ。そこで取引をしたいの。金を払って生きるか、金に縛り付けられて、暗殺されるか、どっちが賢い選択だと思う?」

「……金は払う。でも何で、私の息子の罪を君が知っている」

「私の名前は誰も知らない。だけど、皆、私を信用する。何故なら、私が記憶を改ざんしているから」


「……死神」





「私は楽しめれば良いの。このフィクションがノンフィクションになるネームレスを」