複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.510 )
日時: 2016/05/06 15:14
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「社長。今日のご予定は……」

「全て、キャンセルだ。私が暗殺されるかもしれないのに、仕事なんてやってられるか!」

お偉い方の社長は、イライラしながらウロウロしていた。



「……クソッ。使える奴隷は、ほぼギャンブルの賭けで消えて、捨て駒が無い……」


「アリーエとかは、使えると思えるのですが」

「あれは、まだ使いどきが違う。あんなに美しい奴隷をそう簡単に消されて、たまるか。……信用出来ないが、死神と言う者に任せておこう。……会った事は無いはずなんだが……」








一方、ドライアドは。




「口裂け女が、囮になって敵の気の引きつけて頂戴ね。その隙に、ノヴァとエマがターゲットを暗殺」

「メリーさんは、何かするの?」

「私は別の任務で忙しいから何もしないわ。死体処理係は、暗殺達成と同時に現れると思うから心配しないで良いわよ」



メリーは何処かに電話して消える。







口裂け女は、マスクをして社長の豪華な豪邸に向かう。




口裂け女は豪邸のインターホンを鳴らす。



「はい?どちら様でしょうか?」

「……」

口裂け女は、インターホンを無言で鳴らし続ける。








部屋の中にいたのは、柴田 阿修羅。院道 明。鰐浦 九十峰。榊原 宙。三宅 伸生。そして……。




「……ワタシは、死神様と連絡をつけるわ」




ナナシが、死神の組織に配属されていた。



院道と柴田は葉巻を吸う。

「美少女がいるだけで、随分と雰囲気が変わるモンだな」

「しかし……俺としては、反対なんだよな」

「ほう?お前として考えはどうなんだ?」

「いや……お前だって見ただろ?いくらなんでも酷いだろ。彼氏が目の前で自殺した後に、強制的に美少女を取り抑えて、死神が記憶を改ざんさせ、死神の部下にさせたんだぜ」

「……知らぬが仏という諺が有ってだな」

「分かっているよ。言うつもりは無い。さて……インターホンがうるさいね」


三宅はジャンクフードを食べながら起き上がる。

「俺が出る。もし、ドライアドだったら殺してやるよ!」




三宅は、ドアを慎重に開ける。


「どちら様ですか?」

「ねぇ私綺麗?」

「……は?」

「ねぇ私綺麗?」


「知らねーよ。マスク取って自分の鏡見ろよ……。わざわざ、そんな事を言いにインターホン連打したのか……?迷惑すぎる。少なくとも、心はブスだ!バーカ!」


口裂け女は、マスクを取り笑う。

「確かに、こんな目に遭われたら、心なんて歪むわ」


「……!?」


口裂け女は高速で移動し、鋏を出す。


口裂け女は、玄関の壁を蹴り、空中で移動し、三宅の身体を刻む。


僅か、数秒で三宅の身体から内臓が飛び出し、三宅は倒れる。





「……汚い」








柴田は葉巻を吸い続ける。

院道は葉巻を吸いながら、口裂け女の元へ行く。


「……三宅が死んだか。全く、殺し屋の恥だな」





「他の殺し屋は呼ばないのかしら?」

「君、一人で来る訳が無い、と判断した為、鰐浦と榊原とナナシは社長さんの傍についているよ」

「三宅って人があのレベルなら、大した事無いね」

「超能力、アンドロイド、未確認生命体、サイボーグにも、相性があってね。そう簡単に、優劣なんて、つけられないんだよ。柴田だって、美少女には手を出さない主義だし。まあ、君は……手を出すだろうね」

「……だから、男は嫌い。貴方も同じ様な目に会わせてあげる」

「俺は、砂を操れる。だから、常に体の中に砂を所持しているんだ。直ぐに、暗殺出来るように」



院道は口を開け、砂が発射される。



砂は弾丸の形をして口裂け女の方に飛ぶ。








口裂け女は、拘束で移動して避ける。

口裂け女は、部屋の壁を使い、高速で飛び回る。


「……人間じゃない……?」





口裂け女は、鋏を院道の目に刺そうとする。

院道は砂で手を創り、鋏を抑える。




口裂け女は、その場から離れる。

院道は、砂を操り弾丸に変える。

「高速で移動しているだけじゃ、そのうち、殺されるぞ」

口裂け女は、三宅の遺体を砂の弾丸にぶつける。


「貴方、遊んでいるつもりなの?」


「……それは勿論だ。だって、今まで戦闘なんて、して来なかったから。全て一粒の砂のみで暗殺を成功させてきたからね。君のような強者を待っていたよ」


「待っていた事を後悔させてあげるわ」