複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.515 )
- 日時: 2016/05/07 14:52
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
社長は、とある倉庫に向かう。
ナナシは、倉庫の看板を見て驚く。
看板には、奴隷置き場と言う文字が書かれていた。
社長は叫ぶ。
「奴隷共!今から来る女を殺せ!俺は、死にたくない!死にたくないんだ!」
社長は、奴隷を蹴り飛ばし肉の壁を創る。
「アリーエ……。お前も死んでこい」
「……!」
「どうした……。また、慰めて欲しいのか?」
「私は……」
社長はアリーエに手を伸ばそうとするが、ナナシが止める。
「どうして、こんな事が出来るの……?」
「俺に口答えするな!雇われた分際のくせに!」
その時、エマが到着する。
「はあ......クズにも血は通っている!早く、壊してぐちゃぐちゃにしたいわ!」
その時、ナナシが社長を崩壊させる。
「……貴様!?何を……」
「私にも、分からない……」
ナナシは、失った遠い記憶の片隅が体を反応させ、知らないうちに、創造主と社長を重ねていた。
自分が受けた屈辱とアリーエの様な奴隷が受けた屈辱には、共通点が多く、自身とアリーエと重ねていた。
社長は崩れ落ちる。
エマは、ナナシに攻撃を仕掛けようとするが、鰐浦の毒の効果が現れ、体が麻痺する。
エマは血液で、自身の身体を切り刻む。
「.....皮膚から毒が侵入。毒で浸食された部分を除去。ナノマシンのエネルギーが大分下がるけど.....」
エマの目の前に、死神が現れる。
「人体再生ね〜。どっかの科学者が実験していた気がするよん」
エマは、掌を死神に向ける。
「邪魔するなら、殺すよ!今は、遊び飽きちゃったから、今度にしてくれない?また、血を欲すると思うから」
「……他の国で数年前、無差別殺人があったわ。まるで巨大な悪魔の手で、体が抉られたような傷。体の血液は少しも無くなり、燃え盛る血の中で沢山の人々が死んでいった。
その犯人は貴方。
私、まさか、そんな有名人がこんな所にいるなんて驚きだよ。
世間は貴方を処刑したと思っているわ」
「極悪犯罪者施設に連行される時は、死刑。もしくは、事故死とされるのよ......。看守長と警視総監、後、もう一人の人間(連行者)しか施設の存在は知らないからね」
エマの身体は、再生し毒が抜かれ、無傷になる。
「早速、血が欲しくなっちゃった!.....お前等、私の為に血を流せ!」
死神は、笑う。
「さてと、十分楽しめたから、此処までにするよ!……施設の存在も裏付け出来たし」
死神はナナシと共に消える。
エマは、疲れる。
「ナノマシンのエネルギーが切れ始めたわ.....!」
エマは、社長の血を顔に埋めながら、気持ち良さそうに眠る。
「クズ男でも、良い物を食べているから、良い匂いだわ......」
アリーエ達は、奴隷置き場から逃走。彼女達は、家族の元へ向かい、奴隷から解放された。
一方、ノヴァは。
「もう、終わり.....?人間なんて簡単ね」
榊原は、逆に眠らされ、幻想を見せられていた。
ノヴァは榊原をアラクネーで縛り、なぶり殺しにしていた。
ノヴァの後ろに、何者かが現れる。
「.....あら、随分タフそうね。私を気持ちよくさせてくれる?」
「え〜と.....俺は榊原さんを助けに来ただけです.....!」
「貴女のような無謀な男は私は嫌いじゃあないわ........私から、逃げられると思っているの?」
「俺はもう、何も失いたく無いんです.....」
ノヴァの目の前にいたのは、死神により、強化された白樺だった。