複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.516 )
日時: 2016/05/07 16:33
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

白樺からは、これまでもあったお人好しの性格が滲み出ていたが、同時に、これまでに無かった圧倒的な自信が滲み出ていた。

「.....興味深いわ、貴女。人間の癖に.....貴女を私の所有物にしてあげるわ」

白樺は、警棒の様な武器を持つ。



ノヴァは謎の素粒子エネルギーを操り、槍を創りだす。

「そんな玩具で、私を撲殺出来るかしら.....」

「これはスタンガン。俺は人を殺しません」

「あら!可愛い事言ってくれるわね。人を殺せなくて、殺し屋にはなれないのよ。お坊ちゃん」

「俺は、殺し屋になるつもりは無いです。大切な人を守りたいだけですよ。記憶を死神に売ってまでも」


白樺は、警棒型スタンガンでノヴァに向かう。


「貴女、面白いわね。でも、所詮、人間。苛めて殺してあげるわ....」


ノヴァは、ワイヤーで白樺を拘束しようとする。


白樺は、ワイヤーの動きを見て、避ける。しかし、広範囲に広がったワイヤーは白樺の身体を掠める。


「....頭の想像と体がついていって無いわね。ッフフ.....でも、人間にしてはタフだから、たっぷり遊べるかも.....」


白樺は、ノヴァに近づいてスタンガンを向けるが、ノヴァは大鎌を素粒子エネルギーで造り出し、白樺の首元に付ける。


「無謀ね.....勇者と愚者は紙一重。悪魔を簡単に祓えると思ったら大間違い」

ノヴァは白樺の首を掴む。


白樺は、怯えずに、ノヴァを見つめる。


「死にたいのかしら、貴女」




白樺は、ノヴァを抑える。


ノヴァの目線の先には、傷だらけの榊原が立っていた。



「準備完了だ、白樺。お前が、死神様の命令を無視して、この場に来た事は許さないが、俺を助けようとした事には感謝する」


ノヴァは白樺を何度も殴るが、白樺は離さない。


「なら、この大鎌で貴女を刺すわ....私の胸の中で死になさい....」

「俺は、もう迷わない」


白樺は、腕に仕込んでいた超小型スタンガンをノヴァに浴びせる。



「俺は、仲間を守るんだ....」


白樺は傷だらけの榊原を連れていく。

「悪魔に効くか分からないが……」


榊原はノヴァに幻想を見せる。



ノヴァから見る景色は、真っ黒な景色で、何も見えない。



「いけない子ね.....お仕置きが必要みたい」


白樺は、素粒子エネルギーで出来た糸で、縛られる。


ノヴァは榊原に向けてワイヤーを放つ。


榊原はワイヤーに切り刻まれる。


「榊原君はもう、遊びつくしたわ。白樺。私は人間の貴女の全てを知りたい。そして、私を楽しませて。だから、今は生かしてあげる.....」


ノヴァは白樺を奪い去る。