複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.519 )
日時: 2016/05/07 18:18
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

死神は白樺が連れ去られた事を死にかけの榊原から話される。

「……まだ、彼は成長途中なのに。妙な自信を持たせすぎたかしら?それにしても、死人が出過ぎ」

柴田は、背負っていた榊原を下す。

「所詮、三下。能力頼りでは、この程度だ」


院道、鰐浦、三宅は、屍になっていた。

「さすがに、院道が死ぬとは思わなかったよ」

ナナシは、死体達を崩壊させ、粉々にする。

「新しく、メンバーを補充しないとね!そして、暗殺部隊 ドライアドを壊滅させてやる。私のペットを返してもらわないと!」

柴田は、ビールを飲む。


「……ふう」

「阿修羅……。珍しいね、何を考え事をするなんて!何かあったのー!」

「お前には関係ない事だ」










一方、ドライアドは。


エマは社長の死体を口裂け女とノヴァと雪女に見せる。

「……これで、また男の権力は弱くなるわね。そして、女の権力者だけを残し、この世界を変えちゃうのよ!」


雪女は、社長を氷漬けにする。



エマは自分の血を嗅ぎ始める。


「....男の苦しむ姿、血がもっと見たいわ。その男、私にくれない?ノヴァ?」

「駄目よ。これは私の物。人間には、興味が昔からあったのよ。これなら、タフだし逞しいから壊れにくい。色々、遊びたいのよ。

夢の中でも、現実の中でも.....快楽に溺れさせてあげる」


口裂け女は、べっこうアメをひたすら舐め続けていた。



「男なんて.....本当に....バカ」


それぞれが、男性に対する想いが変わって来る頃、女性による支配は、格段に広がっていた。









男性の国会議員は、日を重ねるごとに、殺されていき、辞職する者が増える。勿論、拒否されてしまい、次々と殺害されていく。


他にも、男性の社長等、大手の企業の者達が殺されていった。


警察は、テロリストと犯行と見て調査中。



世界は大きく混乱していた。









「全く男というのは単純で扱い易いですね」










一人の女性が、おしとやかに笑う。






第四十八章 名も無き裂目 完

場面変更

次へ続く