複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.52 )
- 日時: 2016/12/27 16:43
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
翌日、わたし達は、闘技場にいた。イメージは、近未来の雰囲気を漂わせた感じ。そして、観客席には多くの観客が歓声を上げている。闘技場の中には、お金を賭ける場所や、食事をする所等がある。
わたしは闘技場の控え室にいる黒獅子さんの元に来て、説得する。
「やっぱり、止めましょうよ!明らかに任務にしてはおかしいです。ここは、お偉い方に内容を確認すべきじゃないでしょうか?」
黒獅子さんは話す。
「あっはっはは!任務は、どんなものでも遂行するのが、僕のポリシーでねぇ!それじゃ!そろそろ、闘いが始まる時間だから。……僕が死んだら、暗殺部隊を頼んだよ、僕の唯一の居場所だからね」
わたしは、急に出て来た死と言う言葉に驚くが、咄嗟に言い返す。
「そんな、死ぬなんて言わないでくださいよ!」
黒獅子さんは笑顔で話す。
「アヒャヒャヒャ!冗談!それじゃ!」
黒獅子さんは、走った。
わたしは、黒獅子さんの後ろ姿を見た後、観客席に向かい座る。
ルルディは黒獅子に話す。
「目標補足、排除しマス」
黒獅子はルルディに向かって話す。
「目標じゃなくて〜、黒獅子で〜す!以後宜しく!」
腕から、氷が発生してブレード状の剣が成形される。
急に、何処からか声が聞こえる。
「さてさて、皆さん、待ち構えていたでしょう!今回のメインイベント!
氷の力を持つ超能力者!黒獅子 伊岳!そして、なんとその対戦相手は、可愛らしい少女!ルルディ!さあ、どんな闘いを見せてくれるのでしょうか!それでは……バトルスタート!」
同時にサイレンが鳴り響く。
わたしは、とりあえず闘技場の様子を見る。すると、わたしに近づく見覚えのある人物が来た。
「どうも、アドルフです。あの、お隣の席良いでしょうか?」
わたしは、戸惑いながら話す。
「あ、はい。大丈夫です」
わたしは、どうしたらいいのか分からない。この戦いを止める程の力を持っておらず、ただただ、見る事しか出来ない。どうする事も出来ない……。あの少女を救う事も、黒獅子さんを止める事も……。わたしは、やっぱり無力、普通の人間。異常にはなれないのね。