複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.538 )
日時: 2016/05/11 20:59
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

第五十章 名も無き魔術師


今、世界は混乱に陥っている。

各地で差別がおこなわれた国々で反乱が起こり始めていた。

代表は、イズと呼ばれる女性。


そして、各地の新しい国々は、全て女王であった。



イズ自身は気付いていない。名も無き反乱軍に、暗殺部隊 ドライアドが関わっている事を。



「……ご報告します。現在、とある国と、王の世界で交戦がありました」

「見守る事でしか自分の強さを確認出来ない愚か者は王と名乗る資格はありません。貴方もそう思うでしょう。オベルムント」

「あっ……はい!」

「それで未確認生命体達の巣窟の方の被害状況はどうなんでしょうか?」

「え〜とですね……?王によって、拘束されていた、あのルメールさんと、人形のヒトミさん等が、解放され現在は、何処にいるのかは不明です!」

「七つの大罪達はどうしたのでしょうね。どうせ、王が出しゃばったのは見えていますけど」




オベルムントは、王の元へ戻る。



「オベルムントは、王のスパイをして結構経ちますね」

「メリーですか?貴方は?」

「はい。それで、御用と言うのは?ヴァイオレッタ・アライン・ヘルシャフト様」

「ノヴァを呼んで下さい。話があるので」





数時間後、ノヴァはメリーと共に現れる。


メリーは消える。


「あら、私に何か用があるなんて珍しいわね.....?」

「ルメール。彼女がこの世界に降り立ちました。任務が終わり次第、エマ、口裂け女以外極秘に始末をしてください。彼女は理想世界の邪魔にしか過ぎませんからね」

「あの子は、可愛い子よ。男を虜にする洗脳能力もあるし.....私には、必要無いけど....」

「ルメールがいる限り男を完全に支配する事は不可ですよ」

「でもどうして私達だけに.....?花子ちゃんとか、色々世界中にいるのに」

「私も貴方に頼むのは不服ですが他の方達には政治に専念してほしいからです。この世界を私の世界にする為に」

「女性が全ての権利を持つ世界ね.....これ以上、活きのいい男を簡単に毛玉に取れちゃうと、面白くなくなるわ....」

「世界は面白くする必要はありません。初めて女性のみが権力を持つ世界が始まればそれで良いのです」





ノヴァは電話をしてメリーを呼び、消える。


ヴァイオレッタは、ある世界を見る。

「人間の世界も大事ですが未確認生命体の世界も破壊しないと駄目ですね」



「number:nine Hermit」




ヴァイオレッタは、カード番号が9番の隠者と呼ばれるタロットカードを引く。



ヴァイオレッタは、導く光のランプと共に消える。





ヴァイオレッタが向かった世界は、鬼の世界。


古い屋敷が大いに並んでいる。



般若の仮面を被った男達が、おかめの仮面を被った女達を襲っていた。




世界は一つでは無い。

未確認生命体の結界により、様々な世界が生まれ支配していた。

巨人や小人、猫や狐、はたまた架空の生き物であった鬼や、悪魔。

しかしそこにも、差別は存在する。