複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.541 )
日時: 2016/05/11 22:07
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

鬼の世界では、鬼のみが権利を持ちそれ以外の者は家畜の烙印を押されていた。

鬼の九割が男に分類され、ほぼ男社会だった。


この世界では着物が一般的。

ヴァイオレッタが装着している、黒い貴婦人が着るようなドレスに黒い帽子をかぶっている格好は目立っていた。


般若を被った者が、数人現れる。


「何者だ、お前。どうやって、結界を破った」

「貴方達がそれを知る理由はありません。私はこの世界を崩壊させに来ただけです。さらにもう少しで任務を終えた仲間も来ます。貴方達には権力者として最後の時間を与えてあげます」

「娘の分際で、何を言う。それにしても、スタイルが良く、良い女子じゃの。今すぐ俺達と遊ばないか……!」


ヴァイオレッタは、目を閉じて適当にタロットカードを引く。



「number:Eighteen moon」



ヴァイオレッタは、カード番号が18番の月と呼ばれるタロットカードを引く。




ヴァイオレッタは般若達に幻覚を見せる。







欠けた月が括りだされ、般若達のエネルギーを吸い取る。


月は近づき、空には真っ黒な蓋を押される。

「お前達は下等だ。お前達は壊れた弓だ。何にも役に立たないのだ」




般若の世界は、とても悲しく孤独になる。




ヴァイオレッタは囁く。

「月の女神はお怒りになられていて、地獄の女王になり貴方達を襲います。如何に恐ろしい不安を彼女は植えつけるのでしょう。貴方から見えていた世界はもう、終末を迎えたのです」




般若達は、ショック死する。


「私の望む理想世界の人柱になりなさい!」




ヴァイオレッタは、般若達を次々と殺しおかめ達を解放する。




暗殺部隊 ドライアドは、この世界にも存在しており、約一割の女性の鬼達が、反乱を起こしている。




ヴァイオレッタの元に、エマと口裂け女がやってくる。


「ノヴァはどうしたんですか?」


「.....白樺と言う男に夢中になっているわ。あれは、さすがの私も、相当だと思うくらい....その.....」


「そうですか。だから、彼女とは折り合いが悪いんです。早く、この世界を崩壊させましょう」

口裂け女は質問する。

「どうして、ボス自ら前線へ.....?」

「貴方達でも一筋縄ではいかないデーモンと言う男がこの世界の創始者だからです」





エマは、血液を噴出させ般若達に撒き散らす。


「鬼の血.....一度見て見たかったのよ!血祭りに上げてやる!」




口裂け女は、ヴァイオレッタについていき、デーモンがいる巨大な城に近い場所に行く。





「お前等か……この世界を崩壊させようとしている奴等は……!止めてくれ!」


「女の鬼ね。どうしたの....?」


「私は、般若と婚約したばかりだ!やっと琥珀の時に身を任せられるんだ!」



ヴァイオレッタは、瞬時にタロットカードを引く。


「number:thirteen Death」


ヴァイオレッタは、カード番号が13番の死と呼ばれるタロットカードを引く。


大鎌を持った禍々しい死神が現れる。


「人生は短き蝋燭。螺旋のようにクルクル回り、明日の不確かさを物語る。権力と栄光、幸福等死の前には無意味。死を前にした時気付くのだ。人間の平等等、無に等しい。何故なら、人は必ず死に、螺旋せずに静止するのだから。

さあ、この私、第四の騎士、名を持たぬグリムリーパーが、貴様の命を刈って行くぞ!」




死に特定する名前等無い。



死神は、大鎌で仲間を切る。


口裂け女はヴァイオレッタに向かう。


「.....殺したのですか?」

「何故殺したって?私の命令が聞けない者を始末して何が悪いんです?こんな天邪鬼なんて都合が悪くなるだけです」