複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.551 )
- 日時: 2016/05/13 18:00
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
ヴァイオレッタはタロットカードを全て見る。
ヴァイオレッタの目の前には、大量の悪魔がいた。
「アスモデウス様!どうか私の元へ!」
「全く男というのは単純で扱い易いですね。どうしてこんな下等な奴隷が上に立ち偉そうにしているのでしょうか?理解できません」
ヴァイオレッタは能力を確認するようにタロットカードを引く。
「number:one Magician」
ヴァイオレッタは一番と呼ばれる魔術師のカードを引く。
分身能力やステルス能力 今いる地形を海の中や砂漠、氷原、火山、沼地等に変える 黒い炎を操るといった能力を使用する。
ヴァイオレッタは、蛇腹剣を所持する。
「左手にあるのは、才能です。右手にあるのは、金銭です。私にひざまつ愚かな男達は私を奇跡を起こす全能の正反対の神のように立ち振る舞います。悪魔である貴方達がです。これから起こる全ての現象は私のステージ上の奇跡です。全ての始まりに恋焦がれて死滅してください」
ヴァイオレッタは分身する。
悪魔達は大騒ぎする。
ヴァイオレッタは空を飛び悪魔達を誘惑する。
一人のヴァイオレッタは蛇腹剣をステルスで隠し悪魔達を切り裂く。
蛇腹剣は血で染まる。
一人のヴァイオレッタはPDW【FN P90】で銃弾を隠し悪魔達を撃つ。
銃弾は見えず、何に当たったのかも分からずに苦しむ。
すると、それぞれのヴァイオレッタの付近で地形が変動する。
ある所では海の中。ある所では火山の噴火口付近。ある所では真空。
悪魔達は混乱を極める。
ヴァイオレッタはタロットカードを引く。
「number:two High Priestess」
ヴァイオレッタは二番と呼ばれる女教皇の意味を持つカードを引く。
海の中にいた悪魔達は激怒する。
「大人しくなれば良い気になりやがって!」
「女教皇は私にとってこの世界の救世主です。女性の権力者達は男が下で腐って行くのを望み嘲笑います。奴隷共と」
悪魔達は黒い炎を腕から出しヴァイオレッタに攻撃するがそれぞれにバリアが張られておりダメージを受けない。
「男からの重圧等女教皇は何も感じません」
ヴァイオレッタはタロットカードを引く。
「number:three Empress」
三番と呼ばれる女帝の意味を持つカードを引く。
「私は奴隷の愛等不要です。ですが殺しはしません。一生私にひれ伏しなさい」
強力な悪魔達がそれぞれの能力で攻撃する事をヴァイオレッタは予知する。
「女帝は全てを生み出した全能です」
ヴァイオレッタは投擲ナイフを投げ悪魔達の攻撃を封じる。
「しかしそれでも逆らうのなら応答無用で抹殺しますよ?」
「私の女に相応しいと思ったら……!」
ヴァイオレッタは夢から覚める。
「随分と懐かしいですね。結界を抜け出したあの日の事が夢に出るなんて私は余程悪魔の世界が鬱陶しかったのでしょう。しかし夢は良いですね。私に付きまとう蠅共を爽快に殺した感覚を思い出させてくれるのですから。それにしてもデーモン戦は久々に草臥れました。口裂け女も反論してきますし早く理想国家を完成させないといけませんね」
第五十章 名も無き魔術師 完
場面変更
次へ続く