複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.556 )
日時: 2016/05/14 15:22
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

香川が小学生の頃。


「かがみんー。此処教えてよ!」

「分かりました」

香川は当初から能力を使っていた。しかし、勉強を怠る事無く、彼は真面目に育った。



そして彼はいつもの通りに毎日を過ごしていた。



しかし、数日の間だけいつもの通りでは無い事が起こっていた。



香川の家の目の前は公園で子供達が騒いでいた。


公園では奴隷ごっこと呼ばれるイジメが行われていた。



「おら、奴隷!お前に権利は無いんだよ!」



一人の少年が奴隷と呼ばれ少年達にボコボコに殴られていた。首には犬の首輪をつけられ、血まみれになり横たわる。

香川は呟く。


「全く暇なんですかね、彼等は」


香川は家で勉強を続ける。





暫くして香川は外に出る。


香川は公園に横たわる少年を見る。


少年は無表情で呟く。


「あいつ等には罰が下るよ。僕の能力を知らずにこんな事をするからだ」



「大丈夫か?君」

「ねえ、君は永遠とかあると思います?」

「私は無知だ。正直分かりかねないよ」

「永遠はありますよ?僕の魂は永遠です」

「君は誰だ何者だ」

「……僕は恋色羽輪廻。変な名前だよね。だから、第一印象、最悪ですよ。そして苛められるんだよ。何度も」

「何度もと言う事は引っ越しでもしたのか?」

「輪廻転生って知ってる?」

「ああ。勿論、それがどうしたんだ」

「僕の能力は、霊魂を生き変わり、死に変わりさせる能力。そして、6種類の迷いある世界のどれかに行かせる事が出来るんだ」

「死後の世界が有ると……?」

「そう言う事になるね。そして、僕も副作用として永遠に生き変わり死に変わり続ける。……もう、本当に辛いよ。僕は壊れちゃいそうだよ」



恋色羽は首輪を外し、鍵のペンダントを付ける。


「これは世界が変わってもこのペンダントは僕の魂と同じ様に何も変わらない。輪廻の影響を受けないんだ」


「信じがたいな」


「まあ当然だね」



恋色羽は血まみれの状態で倒れる。




「……家に連れて帰りましょうか。詳しく聞きたいですしね」







香川は恋色羽を連れて帰る。