複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.559 )
- 日時: 2016/05/14 18:25
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「だから、しつこい!知らないったら知らないよ!」
「……公園、奴隷、イジメ……」
「しつこい男は嫌われるよ!」
「覚えていないとは、計算外だ。まあ良い。細かい所は後ですね」
拘束器具が影の中に入る。
「ちょっと、何これ!」
「矢城さんに頼みましょうか」
影の中で、香川と安藤と恋色羽がいる。
「矢城は何処に?」
「それが、連絡がつかないッス!」
「……これも計算外。見事に想定外です」
「貴方達は誰!?」
「味方です」
「嘘だよ……。僕には分かるよ!」
「そうとう、場数踏んでいるッスね。この人。タダ者じゃないッスよ。何者ッスか」
「……輪廻転生を証明出来る唯一の人間と言いましょうか。なにより、この世界のこの国のこの地域にいてくれた事が嬉しいですね」
恋色羽は叫び続ける。
「僕の能力を利用しようとしているな!クソッ……どうして僕はこんな事に!もう嫌だよ!こんな能力!」
「本当に何も変わらないな、君は……」
「黙れ!僕はお前なんか覚えていない!」
「少年、窓ガラス、前世は爆弾で自殺。キーワードをいくつか言ったが」
「僕はうんざりしているんだよ。真っ黒に染まった僕の今までの人生がぁぁぁあ!!!」
「拘束器具は外すッスか?」
「外したら、死にます。そのままで」
「アイアイサーッス!」
安藤は質問する。
「思ったんすけど、どうして彼女を此処へ?別にどうする事も出来ないと思いますし?目的が分からないッスよ〜!」
「君と私の関係は取引相手と言う事のみ。不必要な情報は控えさせて頂く」
「……なら、自力で調べるッスよ」
「勝手にしたまえ」
「さて、彼女を無間地獄から救いましょうか。永遠に流転する恋色羽輪廻さん……。やっと、見つけたんですから」
彼の名前は、香川 十三(かがわ じゅうぞう)。
そして、魂は香川では無くゼロと呼ばれる悪魔。
「……やっと、前の世界を知る者が現れた」
ゼロの能力の1つは憑依能力。自らの肉体を犠牲にする事で魂に変化出来、他人の身体に入り込める。
「しかし、香川と言う男。前に恋色羽と出会っていたとは……。俺は実に運が良い。はっはっは!……うぐっ!」
香川自身の魂も、まだ自分の身体に存在している。
香川は自分の身体を取りに戻そうと、ゼロに反抗していた。
「人間ごときに何が出来る!」