複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.561 )
日時: 2016/05/16 15:44
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「……そんな事出来る訳無いでしょ。僕の能力は……」

「私の友人に、存在を消す能力を持つ。奴は能力の存在を消す事が出来る。その間に私が君を殺す。そうすれば君は能力を持たないまま死ぬ。すると、廻る世界から脱却し君と言う意思は死ぬ事が出来る」



「本当に……でも、どうして私の為にそんな事を……!」


香川の身体は悪魔に還る。


「輪廻ちゃん。能力は発動したのか?」


恋色羽は鍵のペンダントを握り締める。


「このペンダントに触れていないと、他人の場合能力は発動しない」

「それじゃ……」



香川は叫ぶ。


「安藤!」


安藤が、二丁の拳銃を構えながら香川の方を向ける。


「見させて頂きましたッス!」


安藤は香川を撃つ。


香川の姿は悪魔になり叫ぶ。

「……この野郎。折角手に入れた体を!」



悪魔は恋色羽を連れて、宙に舞う。


「残念ッスね。此処は影の中ッス!逃げられる事は不可能ッス!」


悪魔は、安藤に憑依する。




「安藤 対馬。名前に数字が入っているッスよ。しかも、二つも」



つー(2)し(4)ま、で名前に数字が入っていた。直、判断は悪魔自身。異論は認めない。




悪魔は恋色羽と共に影から飛び出す。



「邪魔者はいなくなったッスよ。さあ、能力を!」



影から香川が現れる。


「貴方はまだ、安藤君の能力を理解していないようですね……!安藤君なら、きっと影を閉じていて、永遠に私を閉じ込めていましたよ。貴方のように、少し強いからって、何でも優秀と考えない方が良いと思いますよ」



香川は腹から出血する。



悪魔は二丁拳銃を香川に向ける。



「……死ねッス!」



突如、拳銃が消える。



「やあ、君達。女の子の取り合いで随分と大喧嘩だね。君らしくないな〜。安藤君。いや、私と同類で大嫌いな悪魔くんか」



「……!」



安藤は気絶する。


「憑依していた悪魔の存在を消してあげたよ。君達は早く逃げたまえよ」


香川は腹を抱えながら恋色羽を連れていく。




「安藤君、起きたまえ〜!私の敵がやってくるよ〜」




「ん?何すか?」



「矢城.....あいつの居場所を教えろ」












一方、香川と恋色羽は。


「……急所は外したが、血が止まらない」


「どうして、私の為に?意味が分からないよ!」



「分からなくて良い」



香川と恋色羽は、何処かで見た公園へ行く。



「実家は、もう無くなって今は、別の奴が住んでいる」

「だから、知らないって!」