複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.564 )
日時: 2016/05/16 17:55
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「……友人?どう言う事?」

「君は覚えていないだろうけど、私は絶対に忘れない。君との出会いで私は、変われたんだ」

恋色羽は思い出そうと頑張る。


「……やっぱ、無理。僕は君の事を忘れてしまったよ」


「例え、覚えていなくても、私は……ずっと……」


香川は恋色羽が付けていた鍵のペンダントを取る。


「来世で待ってるぞ。輪廻」







香川は意識を失う。




恋色羽は思い出す。





この公園で香川と出会った頃の事では無く、別の事を。



恋色羽は泣く。


「……彼以外に僕に優しくしてくれた……君だったんだ。僕はあの事を忘れる訳無いよ。でも、僕は名前を知らなかったんだ。この世界の名前と、君の名前を!」






泣くな、輪廻。笑え……。


何処からか、空模様の声が聞こえる。








香川はアポロン医院へ搬送される。













香川の隣には、恋色羽がいた。


「命に別状はありません」

「ありがとうございます。ブロッサムさん」


アポロンは照山と話す。


「あれは、香川教授だよ?どうかしたのかい?」

「……いや、何でも無い。あの鍵のブレスレットを何処かで……?」







香川は目覚める。


「……私は死んでいないのか?」


「良いんだよ、死んで無くて……」


恋色羽は笑う。


「……輪廻」











廻る世界が幸せならば、それはそれで笑えばいい。

廻る世界が辛いのならば、それはそれで泣けばいい。



明日は明日の空模様。恋色のした鳥はちゃんと羽ばたき、輪廻転生する。







恋色羽はもう少し、香川と生きる事を決意した。




「これが、ハッピーエンドなの?」


「いや、これが始まりだ。来世でも一緒になろうな、輪廻」









一方、ゼロは。


「……やっと、矢城の能力が解除されたか。さて、香川は何処に行ったのかな?」





ゼロは、香川の元へ行く。そして、照山を見る。


「……!?俺は実に運が良い。前の世界のみを知る者だ。目標変更!!!」








第五十一章 名も無き輪廻 始

場面変更

次へ続く