複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.567 )
日時: 2016/05/17 16:42
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「神モ、ソウナノカ?」

「神は違う。神は、幽霊の集合体。憑依しているのが機械」

「.....?」

「今は知らなくて良い事だ。だが、名も無きアンドロイドと同じ考えを持つサディスクラブと言う組織の場合は神のいない我々も消されてしまう可能性が高いが」




ニュースでは、続々と戦争の準備を始めていた。

この国は、一切の戦争をする事はない為、それほど危機感は無かった。

同盟国は、軍事用ロボット等を配置させ未確認生命体からの襲撃に備える。


シーザーは、落ち込む。


「王。私はサディスと共に過ごしたから分かる。不完全な人間では、彼等を倒す事は不可。世界は滅びます」

「……あ、そう」

「……この世界が滅びるんですよ」

「ふむふむ、僕は世界なんてどうでも良いんだよね〜。僕は宇宙空間で生きられるからね」

「王……!選択を間違えないで下さい。今こそ、強者達が人間の為に立ちあがる時」

「ならさ、止めてよ。サディス達を。もう、七つの大罪はサディス達を殺す為に行ったよ?」

「……この戦いは殺し合いでは無い!サディスをあるべき姿に戻すんです!


弟の貴方は、兄の言動に何も思わないのか」






「僕が王になった理由は、僕より強いサディスが嫌いだから」

「……!?」

「僕は、人間なんてどうでも良い。僕はサディスの悲しむ顔が見れればハッピーなんだ。そして、やっと彼は行動した。僕は嬉しかったよ。

彼がやっと、本性を表したからね」


「違う、あれは本性では無く、環境の変化による不安が」

「……僕が望む事が全てなんだよ。だって、僕はこの世界のキングだからだ!」


「王……貴方は……」


「僕は王だから、何でもして良いんだよ。女の子を監禁したって、巨人を奴隷にしたって、モンスターを殺したって。


僕より強い兄を除け者にしたってね。王である僕は全て思い通りにいかないと駄目なんだよ」

「私は貴方の事を誤解していたようです」


「騙される方が悪いんだ。シーザー君、君の首を切り取って、サディス君に見せたらどんな表情を見せるかな?」



シーザーは、シーザーブレードを王に向ける。


「おっと、僕は未確認生命体ですよ〜。自分で誓ったじゃないですか。ねえねえ?」


「私は未確認生命体と人間は殺さない。だから、更生させる。私と同じアンドロイドと違ってプログラムでは無いのだから」




「僕を更生させる暇があるなら、サディス達を止めれば良いじゃないか」

「貴方の能力は知っている。下手に動けば私の身体は消えさる」



「その通り、僕は君を逃がさないよ。王の言う事は絶対だ!」









オベルムントは王とシーザーを隠れて見ていた。


「……王の目的は、自分自身の誇示の為だけだったなんて……」


オベルムントは涙を流す。