複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.581 )
- 日時: 2016/05/18 18:00
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
そして、サディスは、テレポートされる。
「王の能力かな?無駄な足掻きを」
サディスは、王の世界の巨大牢獄に入られていた。
牢獄には、もう一人の巨大な未確認生命体がいた。
「我、名前は、ベルゼバブ。赤ん坊では無いのはご了承」
「ベルゼバブ。いや、ベルゼブブ。七つの大罪の一人なのかな?」
「我は、この空虚な世界に刺激を求め、わざと王の配下に着いたのだ。お前みたいな強者を求めてな」
「何故、争いを求めるんだ?あまりにも無意味だ。そう、思わないのか?」
「思わないな、自分が良ければ全て良し。自己犠牲等聞いて呆れる」
「お前のような奴がいるから、私は世界を滅ぼすのだ。蠅の王と呼ばれ、堕ちる所まで堕ちた罪人よ」
「我としては、ハーデスと闘いたかったが、残念ながら、王の命令で君と闘う事になった。では……覚悟しろよ?」
ベルゼバブは、巨大な30m程の蠅になり怪物と化する。
「全てを食い尽してやる。お前の腕はさぞ、噛み心地が良いんだろうな!」
「お前のような、人間に似た罪人がいるせいで世界は平和になれなかった」
「平和なんて甘い言葉はいらない。と言うより、平和は、何も生まれない。絶望は希望があるから生まれるんだ。平和こそ、我にとって空虚。退屈だ。それに、平和なんて続く訳無い。必ず、俺みたいな奴が生まれるのだよ」
「ああ、もう既に悟っている。だから君達を救済する。平和に出来ないこの欲望に縛られた世界を、滅亡させる」
「そんなバカげたことを言うのは、我を倒してからにしろ!」
ベルゼバブは、サディスの頭を持ち壁に押し付ける。
「我も、蠅の王。空を飛べば、六本の足。七つの大罪の力、ご覧あれ!」
「全く、王と名の付く者は無限の憤りしか感じないよ」
サディスはベルゼバブの腕を全ての腕で外す。
サディスはベルゼバブの羽を掴み、千切ろうとする。
ベルゼバブは羽を刃に変える。サディスの腕からは血が出る。
しかし、サディスは手を離さない。
「こんな痛みは、私が受けた裏切りよりもマシだよ」
サディスはベルゼバブの羽を振り回し、壁に当てる。
「壁が全く崩れないね」
「我の能力の一つだ。我の能力は、如何なる形ある物でも、壊す事が出来ない能力である。だから我の能力が発生している羽も千切れないのだ。さあ、今なら土下座をすれば王もお許しになるだろう。さあ、ひれ伏せ!」
「決して許すわけにはいかないよ。あの王は私にどれほど酷い仕打ちをしたか、君達もよく知っているだろう?」
サディスは、六本の腕を不規則に動かす。
「お前をリセットさせる。安心しろ、他の者達も直ぐにリセットさせてやるから、遺言等いらない」
「我を崩す事等不可。此処でお前は死ぬのだ」