複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.582 )
日時: 2016/05/18 19:10
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「生まれた世界が汚れているのなら、洗浄しようと努力した日々。一歩一歩、平和への道を導こうとしたが、人間達は、私を恐れ差別した。私は終わりない戦争や権力を求める人間達に失望し、全てを滅ぼしに来た。私はこんな所で遊んでいる場合では無いんだよ」

「気楽に生きようではないか。世界規模では戦争で幸せになった者だっているのだ」

サディスはベルゼバブに不規則な動きをする。

サディスは、ベルゼバブの腕にゆっくり、手刀を喰らわせる。

「何を?」

ベルゼバブは腕を掴み、サディスの首を噛もうとするがサディスはベルゼバブを右の三本の腕で押す。


ベルゼバブは吹き飛び、壁に当たり地面に落ちる。

羽が壁に当たり、騒音をまき散らすがサディスは気にしない。


サディスは六本の腕でベルゼバブを殴る。


最初は当たるが、ベルゼバブは四本の足で止め、サディスを抱える。

「脳天を天井に当ててやる!」


ベルゼバブはサディスを持ち上げ天井に何度も頭を当てる。

サディスはベルゼバブの巨大な蠅の頭に手刀を何度も当てる。


ベルゼバブの頭から血が吹き出る。


サディスは一番上の左手をベルゼバブの首の右の方へ置き、一番上の右手をベルゼバブの首の左の方へ置く。

そして、サディスは前の方へ体重をかける。


すると、ベルゼバブは倒れサディスはベルゼバブの首を絞める。

真ん中と下の腕で、ベルゼバブの足を掴み固定する。




「私はこれ以上争い続ける世界を見る気にはなれない。だから滅ぼす。そしてみんなで天国で暮らそう」

「我はそうは思いませんね。だが、説得等不可。悪は悪らしく、正義に利用されるとしよう」

「正義や愛というものは、心のない人間によって裏切られるものなのだよ。シーザーの様にね」

「だが、信じる者もまた、何処かにいるのだよ」








二人は交戦する。










一方、世界は。









名も無き反乱軍リーダー、イズ、影で暗躍した暗殺部隊ドライアドによる反乱に成功した国は、混乱を極め、サディスクラブの対応が出来ずにいた。




被害を受けていない同盟国達は、軍事用ロボットや、ミサイル、また核爆弾等を用意していた。




そして、この国は……。




全くもって、平和だった。


正確に言うと、関心を持っていなかった。


世界滅亡の危機になっても、彼等は普段通りに過ごしていた。


国民の声は……。


「同盟国がどうにかしてくれまーす!」

「どうせ、助かるよ。だって、俺達超能力持ってますもん。未確認生命体と何処か違うんですか?容姿ですか?容姿ですか?マジウケルんですけどー!」





勿論、危機を持った人間も少ないがいる。しかし、彼等は大袈裟と周りから罵られ、バカにされていた。







アポロン医院では、何やら準備が始まっていた。


「恐らく、被害が大きくなるから避難しようね〜。ブロッサムちゃん、ほら、ちゃんと誘導しないと!」

アポロンはブロッサムの胸に触れる。


「ふええええええええっ!?」
照山は、アポロンを殴る。

「一刻も、早くしないと駄目だろ……?」




そこに、フローラやモルド、姿無き虎のメンバーがアポロン医院に来る。

「モルド。道に迷い過ぎ。何回、野宿したのよ」

「でも、私のリュックサックに入っていた万能ツールや料理セット、寝袋のおかげで来れました」

モルドは泣く。


フローラは気まずい表情を出す。

「ちょっと、言い過ぎたわよ。ずっと、モルドは星空を背負っていたのに……私は」


モルドは、星空を床に置く。




月丘は質問する。


「星空に何があったんだ……?」