複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.583 )
日時: 2016/05/19 15:41
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

星空は突如、目覚める。

「……やあ、どうかしたか?」


モルド達は驚く。

「殺されたのでは?」


「いや、僕は間一髪生きていたんだ」



モルドは星空の手を引っ張る。

「それでは……見境さんの所へ戻りましょうか」

「……!ああ……ちょっと待って」




星空は、ゼロにより憑依されていた。記憶、能力等は受け継いでいる。




そこに、恋色羽がやってくる。


「あの、僕は患者に付き添っていたいんだけど……良いの?」


アポロンは頷く。


恋色羽は香川の元へ行く。


「恋色羽……照山……。これは本当に凄いぞ……」


照山は星空を見る。


「あんた、本当に星空?心の中を透視したけど、プログラムとはまた違う動きをしているよ」


モルドは照山に反抗する。


「別にアンドロイドだって感情があります」

「でも、プログラムよ」





奏雲は月丘を呼ぶ。


月丘は、具合が悪そうに来る。


「術虎壁は、この医院にはした。だが、壊れたら……」


アポロンは月丘の肩に触れる。

「患者なのに、申し訳ないね。さて、そろそろ、無闇君と犬山君、牧野さんが此処へ戻って来る頃だよ!」


ブロッサムは能力の準備をする。




テレビでは、シーザーが警告していた様子が撮られていた。



「月丘君。君はどう考えているのかな?」

「未来ある子供達まで、滅亡させるのは極論です。血で汚れるのは、差別を受けた者と差別をした者だけで十分だよ……」




モルドは、アンドロイドを撲滅しようとする人間達を見る。



「この世界は争い過ぎている。何なんでしょう、こんないい加減な世界は」








一方、名も無き教団は。




斑と土田と信者達が、賭けマージャンをしていた。



「この世界の行方は、誰が決めるんですかね」

「さあ、俺達は教祖を信じるしかないっ!」







教祖は、窓を見る。


「呪いのゲームの後は、世界滅亡か……。退屈しないね、この世界は」








そして、死神達は。




死神は、新しいメンバーをスカウトして、白樺を捜索していた。



「良い殺し屋になれたのにな〜。誰なんだ〜。……誰なんでしょう〜!と言うか、柴田、働いてよ」


「反乱が起こった国の独裁者を殺す任務はどうなったのだ」


「柴田は美少女を殴らない主義じゃん。独裁者は、ほぼ美少女だよ。奇妙な反乱だね〜」


「そうか……」







死神自体は、冷静に対応していた。






暗殺部隊 ドライアドは。



エマとノヴァと口裂け女とヴァイオレッタは中華料理屋にいた。


「全面戦争は人間が滅んだ時にします。今は結界を張り、状況を見るしかありませんね」

「和人は連れて来て良いかしら?」

「私は戦いたいわ.....未確認生命体の血の匂いを嗅ぎたい!」

「私はもう死んでいるから、サディスクラブの様子をオベルムントと別の視点で偵察するわ」




暗殺部隊ドライアドは、対策を取っていた。









一方、大神はHNRΩと共に語っていた。


「今は面倒な事態になっているんだ。こんな時に行動なんて起こす気にならないぞ」

「金ならあるが、この世界が滅ぶかもしれないからな……。そう言えば、HNRΩは、印象に残っている暗殺はあるか?興味がある」


「世界滅亡の前にそんな話をするのは面倒だ」




HNRΩは、フローラの両親の事を思い出す。








大神は、混沌の為、現在無償で違法サイボーグ手術を施している。


部品は、陸田が作った残り物で施している。


「そう言えば、俺の型じゃないサイボーグを見かけたらしいな。しかも、此処でかなり人気らしい」


「さっき、機動隊がいた所に見かけた気がするが……面倒だから良い……」

HNRΩは眠る。


大神達は自分たちの計画を進めていた。



そして、学生は。



名も無き中学校では、ハズミの様子が大きく変わった事の方が彼等にとってニュースだった。



「宇寺田さん……?」


「私は復讐の鬼!お父さんをこんな目に遭わせた。神楽月が憎いわ!」


ハズミは、机の上で叫ぶ。




周りは父親が、暴行で逮捕されたショックと考え、見て見ぬふりをする。





名も無き高校その一でも、変化が訪れた。


見境が、星空が自分を見捨てたと思い引きこもりになる。

五十嵐 蒼の親友、薬師寺 百々子が自殺し、五十嵐は引きこもりになる。



七里はルルディと共に喫茶店で働いていた。




「最近、疾風って言う友達も出来たんだけど……。二人とも、ずっと今無き青い星しかやっていないのよ……」


「七里サン......」






名も無き高校その二では、神代 真央の自殺により、休校になっていた学校が、遂に授業再開した。





そこには、花霞 叶多の姿があった。


全員の記憶はモルドの努力もあり全て戻った。戻らないのは、白樺のみである。



花霞の元には、朽葉がいた。


「……霊犀も、星宮も協力してくれるみたいだ。白樺を絶対見つけよう。後は、三國もな」


「.....うん」


「でも、良かったのか?前の記憶を蘇らせなくて……?」



肉体は花霞だが、精神は別の人物であった。モルドの能力は、精神の記憶も思い出させる事が可能。



「私が私で無くなるのが、怖いから......もう、何も失いたくない」



「……そうか」








そして、暗殺部隊 アンノウンは。




ステルスの能力を施したファントムの能力が突如、消える。



「誰だい?君は」



「俺は天竒 暮弥!あんた等を嫌っている者だ」










世界の滅亡の前にまだ、世界は動く。







第五十ニ章 名も無き滅亡 完


場面変更

次へ続く