複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.586 )
日時: 2016/05/19 18:25
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

第五十三章 名も無き処刑



最近の調査では、アンドロイドが自殺する事が多発している。

理由は簡単。

アンドロイドが、あまりにも人間と同じ様に精巧に作られている為、自分が人間なのか、アンドロイドなのか分からなくなり、プログラムに異常が起こり、自殺してしまう。


自殺防止プログラムと言う物もあるが、わざと崖に行き、自殺の範囲と、プログラムが認められない範囲で不慮の事故起こす場合もある。


その為、自殺スポットの一つの崖は、機械と死体で充満している。




崖の下で神は佇む。








時はまだ、世界が滅亡する事を宣言される前、貧民層街は、陸田組に代わりある組織によって征服されていた。


「他の国では、女性の反乱が起こっているみたいだな」


「そんな事より、警察とこの組に裏の繋がりがあるなんて本当ですか?と言うより、ペン回しをいい加減やめてくださいよ。ロンギヌスのリーダーとしての自覚はあるんですか?」


「アンタは最初と比べて文句を言うようになってきたな」

「……すみません」


「いや、良いんだ。文句のある奴は俺に言ってくれ!嫌な事は口に出さないとスカッとしないぜ?」



リーダーは、ペン回しを達人技のように右手で回し、ペンを握り潰す。


リーダーは、ある場所からUSBメモリを見つける。


「見つけたぜ。此処に隠蔽された警察の弱みがあるんだ。以前の潜入調査で、それが分かったからな。遂に実行と言う訳だ」






USBメモリをパソコンにつなげ、入っていた極秘資料を見ると、警察と陸田組の覚せい剤の横流しについて書かれていた。




陸田組の代表は坂本。警察の代表の名前は書かれていなかった。



「用意周到と言う訳だな。警視庁には、なみれを送り込んでいる。もしかしたら、資料室にあるかもしれないぜ」

「でも、資料が無かったら……?」


「人生はポジティブに生きないと……!人生は一度きりなんだ。くだらない人生なんて送っても意味無いだろ?」



「は、はい……!天竒 暮弥さん……!」





天竒 暮弥がリーダーである、この組織の名前はロンギヌス。


警察の「警察らしくない」行動を一般市民にばら蒔き、警察に一撃を加えよう、と言う組織。






天竒達は、貧民層街へ向かった。



「この取引は、ただの取引じゃないんだぜ。何だと思う?」

「……分からないです。分かったら、超能力ですよ!」

「殺人だよ。警察は都合の悪い人間を殺しちまったんだぜ。被害者は事故死として処理されたけどな。これは、警察に大きなダメージがかかるはずだ」

「資料にも書いてましたね」









一方、大学では。



霧ノ宮が香川教授と話し終えた後、隠れて大学を出ていた。



「……やっぱり、城鷹……に、連絡しないとな……我に警察が……」






霧ノ宮の前に、スーツを着た二人の男女が現れる。



「霧ノ宮さんですね?」



「……誰だ」

「貴方を保護します」






霧ノ宮は逃げる。






「……未成年を監禁して良いの?」


「知らん、浅倉。拘束しろ」


「範囲外。無理」


「……しかし、警視総監も突如、暗殺部隊に戻れと言われてもな。体が訛ってしょうがない」



「相手は未確認生命体。下手したら殺されるわよ」


「無論」