複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.592 )
日時: 2016/05/20 15:20
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「ようこそ、此処がロンギヌスの拠点だ!」

「外見は、古いオンボロ一軒家だが?」

「その通りだ。俺達は決まった拠点を創らないんだ。警察対策の為にな」


中に入ると、懐かしい匂いがした。


マネキンを着せ変えさせている女性がいた。


「この人は……?」

「自分で自分を洗脳させ、精神が崩壊した母親だぜ。何を言っても無駄だ。今は、ここの地下室が拠点になっているんだ」



天竒と霧ノ宮は、地下室に行く。




「さて、施設の記録でも探るか」



映像に映し出されたのは、施設の出入り口の様子だった。



「此処に来る奴は、一度死刑、もしくは事故死として処理された罪人だ。もしくは、アンドロイド、違法サイボーグ、未確認生命体、オカルト関係者等だぜ」


「此処が……」


「そして、その存在を公式に知るのは、暗殺部隊アンノウン、警視総監、そして、運び屋」

「運び屋?」

「運び屋自体は、警視総監の弟。だが、弟自体は死んでおり、あれはクローンだぜ。かなり、非人道的だろ?」

「……確かにな!我は気分が悪い!」


「そして、この施設では、定期的に実験が行われているんだ」



「……実験?」


「つまり、生物兵器を創りだしているんだ。菱刈博士みたいにな」

「……菱刈」


「これも、コンピュータで行われており、施設の奴らをモルモットにして、より完全で完璧な兵器を創りだしている」


「でも、何でそこまで分かるんだ?」


「製作者から、色々言われているんだぜ。全く……」



「そうか、それじゃ、この記録を見れば、我の両親も施設にいるかもしれないのだな!」


「まあ、飽く迄も可能性だぜ。本当はこんな所に映ってはいけないんだ。アンタの両親は」


「分かっている……映っていたら、両親はあそこに監禁されているのだからな」





天竒は、ロンギヌスのメンバーを呼び映像を巻き戻す。


「妖精に絞り込めるのか、これって」

「あ、はい、大丈夫ですよ。それより、疾風さんってまだ戻らないんですかね?」

「大丈夫だぜ、捕まるなんて事は無いんだ!気楽に行こう〜ぜー!」


天竒は、妖精が連れてこられる所だけを見る。







そして、霧ノ宮はある妖精を指差す。


「……!夜城の両親だ」





画面には、夜城の両親が映っていた。



日付は、数年前。


「そんな、少し前に海外の仕事が終わって休みが出来たって会ったはずなのに……!」

「恐らく、そいつ等はクローンの可能性が高いぜ。クローンと言う事は気付かせない為に、わざと、息子と会わないようにしていたんだ」


「……」

「日付は数年前と見ると、もう、実験体にされたか……脱走したかだぜ!」

「脱走だと?」


「生物兵器が人間生活に、如何に溶け込めるかと言うテストを行っているんだ。

その実験の一つが、菱刈博士が発明した実験台の脱走だ」

「……?」









嘗て、黒暗淵と星空、暗殺部隊 ドライアドのメンバー、薬師寺は菱刈博士が発明した生物兵器。しかし、彼等は研究所から菱刈を殺して脱走していたが、これも実験の一つでしか無かった。


では、何の実験だったのかと言うと、それは、オカルトと科学を融合させる実験だった。

その実験の成果が、今無き青い星の呪いのゲームだった。