複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.596 )
日時: 2016/05/20 19:59
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

天竒は、バイクに乗りながらスマホでニュースを見ていた。


「機動隊多すぎだぜ、こりゃ……」


天竒は、巨大なシーザーの頭を目的地として、バイクを走らせる。


天竒は、目の前にいる人々が消えたのを確認し、バイクを乗り捨て、向かう。


すると、ステルスをしていた暗殺部隊 アンノウンの姿が現れた。

「誰だい?君は」



「俺は天竒 暮弥!あんた等を嫌っている者だ」



ファントムは、天竒の能力を察知する。


「能力を使えなくする能力だね。でも、一般人が強力な能力を持ったとしても、ボクたちには勝てませんよ?」


「戦う気なんて無いし、俺は成り欠けの科学者だぜ?」




天竒は、左腕のサイボーグ部分をスピーカーにする。



「皆、聞いてくれ!この者達について話す事があるぜ!」




カメラは、暗殺部隊 アンノウンを向ける。


状況を説明しているキャスターも、逃げていくシーザーでは無く、天竒の説明をする。


実際、彼のおかげで、シーザーは誰にも尾行されずに、未確認生命体の世界に行く事になる。




「えー……カメラには、制服を装着している……少女?少年?どっち?……分かりませんが、美形の者が一人。奇声を発し、両腕にアームカバーを付けていて、手袋を付けている青年。熊のぬいぐるみを持っている少女。意味不明な言葉を話している青年がいます。彼等は一体、何者でしょう?」






「彼等は、暗殺部隊 アンノウンと呼ばれる、警察の名を語る殺人集団だぜ!」




暗殺部隊 アンノウンは、その場から離れようとするが、天竒は、サイボーグの腕を見せる。



「動くんじゃねーぜ。能力が無いアンタ達は、静かに黙るか、此処で殺されるかの二択だ」




「それに……」






突如、カメラの画面が映らなくなる。



「ファントム、計算通りか?」

「そうですね、完全に遅れていますよ」

「そうか、まあ俺にしては上出来だろ?」

「そうですか、ロビンンン」


「そうそう、俺はロビンンン。……俺はロビンソンだ。いい加減、覚えろ!」





スーツの男が、電話で騒ぐ。





芽小折は霜月が来ない事にイライラする。

「なあ、あいつまだ来ないのね?」

「ボク、お腹すいたんだけどな〜♪」








天竒は、隙を見せる。




すると、ファントムは遠くに移動して、呟く。


「ドゥームチェンジ、フォールスメモリー。偽りで全ては出来ている。人は偽りを偽って生きる」





暗殺部隊の周りの人間が、気絶する。




黒獅子は拍手する。


「見事なまでの、能力コピーだよ!」







天竒は、微笑む。


「やっぱり、この国は隠蔽が好きみたいだぜ……。俺達の敵は、やっぱりクズで面白い!」




天竒の周りに、ロンギヌスのメンバーが集まり始める。




「一般人は全員、気絶しているぜ。だが、俺の周りは能力の影響を受ける事は無い」


天竒は、近くの木を右手で、砕ける。


「どうせ、世界は滅亡するんだ。アンタ等の罪、さらけ出してやるぜ」






ロビンソンはロンギヌスを見る。


「ファントム、あれ程の組織を何故、武藤は見逃していた……。奴らの戦闘力は、かなりだ」


「武藤さんが悪いんですよ。ドライアドばっかり見ていたからこうなったんです」

「あの、女好きめ……!バカか、あいつ!」











全世界では、世界滅亡の事を考えていた。


しかし、この国のこの地域のこの場所のみ、警察の存亡に賭けての闘いが始まるのだった……。



第五十三章 名も無き処刑 完

場面変更

次へ続く