複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.606 )
日時: 2016/05/21 18:27
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

シーザーは、自分がサディスクラブを脱退する事をフレデリックに伝える。


「サディスは変わってしまったのだ!あれ程の人格者が、こうも変わるのか!」

「シーザー……変わっているのは分かっているよ。僕だってどうにかしたいけど。でも、サディス自身が本当にそう思っているのなら、どんな選択でも僕はサディスについていくよ」

「フレデリック。私は、人間達を変えて見せる。フレデリックはサディスを変えてくれ」


「うん、分かったよ」



フレデリックは、サディスを変えようとしたが、何も変わらなかった。


サディスの中では、世界を滅ぼす事は悪では無かったからだ。


「この世界を、救済し、リセットさせるんだよ。フレデリック」

「サディス。闘いは好きじゃないんだ。人が傷つくのを見るのは耐えられないよ」

「私は争う人々を見るのは、もう耐えられないんだ。人間はもう、変わらない。ならば、私の手で滅亡させてやる。真の平和の為に」


「そんな……滅亡の0か理想の100じゃなくても良いんじゃない?その間の50でも良いと思うんだ。50で、幸せを感じている人間だっているんだよ?」




ハーデスは、フレデリックの元へ行く。

「サラマンデスが、呼んでいます、フレデリック」


「分かったよ」


フレデリックは、サラマンデスの元へ行く。





ハーデスは聞こえない様に呟く。


「私の能力が効かない唯一、悪の心が無い生命体……」







フレデリックはサラマンデスの元へ行く。



「フレデリック、俺と親しいシーザーが脱退した理由を知っているか?」

「どうして、僕が知っていると思うの?」

「シーザーは、お前になら話すと考えたのでね」

「知っているよ。人間達を守る為にシーザーは……」

サラマンデスは、自分の拳を握りしめる。

「人間ごときの為に、シーザーは……我らを見捨て、裏切ったのか!」

「……僕も寂しいよ」

「理解が出来ない。意味が分からない……友を捨てて、シーザーは何を……。シーザーは何を守るんだ」

「人間を守り、人間の可能性を信じているんだよ」